fail-safe thinking in rearch activity 研究活動にもフェールセーフ思想を

ここでフェールセーフと言うのは、結果がネガティブでも別の見方で意義があると発表する的な研究の中身に関するものでは無くて、研究生活をフェールセーフにするという意味です。

「はやぶさ」についても、福島原発についても、さんざんフェールセーフ思想が足りないと言った私でしたが、この意味でフェールセーフ思想がなかったことに今日気づき、顔を赤くしております。

大学等の組織内ではその影響が幾分緩和されますが、研究生活もまた数々のアクシデントに見舞われます。例えば，景気（個人は弱い）、組織再編、震災（個人の建物は弱い）、竜巻停電（やはり個人の設備は弱い）、不祥事等々です。研究がいいところまで行ってる時に、アクシデントが起こると、復旧に時間がかかります。わかりやすいところでは、ハードディスクのデータが全部消えたらどうしますか？。復旧と対策とで、頭が真っ白になってしまいます。

こうした種々のアクシデントを予め想定していなかったことが、未だにまごまごしている原因だと今日気づいてしまいました（どんだけ、のんびり屋なんでしょう）。早速、できるところから対策をはじめることにしました。

皆さんは、（研究妨害とも思える）種々のアクシデントへの備えはお済みでしょうか？

起源研究に関係の無い話題で、またまた恐縮です。長くかかる研究をハッピーにするのに、このような考え方も必要かもしれないと思い投稿いたしました。

合掌

震災以降、防災対策はこつこつは進めるようになりました。

研究データはメールだけは毎日バックアップをとっていますが、ＨＤＤ全体は昨年見つけたEaseUS Todo Backup Free版がかなり使いやすく、バックアップ頻度を少し上げることができました。貴重な実験データは２～３重にバックアップを取っています。

やはりデータが公開されてしっかりしたレポジトリに入っていると安心なので、できるだけ公開してから研究するスタイルになるといいのですけどね（どうせ追試をやまほどするのですし...）。

私は幸いデータを失うことは無かったのですが、震災でぞっとしてまめにバックアップするようになりました。こういう基本的なフェールセーフ以上に、当該地域の大学、東北大学等で研究の遅れを生じたのではないかと老婆心ながら、心配していたりします。東北の重要な研究拠点は研究フェールセーフ思想を持っていたかを知りたいと思います。
もし、それがしっかりしているなら、大学で研究を続けることは、フェールセーフの観点からも良いことということになります。逆に、先生方が応急処理をしたり、復旧工事の図面をひいたり、復旧の予算を集めたりすることで忙殺されるようでしたら、大学はこの記事の意味のフェールセーフ機能を用意すべきだと思います。

さて、まずレポジトリに入れて公開してから研究をスタートする方法ですが、そういうスタイルをとったことがないので、ご教授下さい。メリット、デメリットよくわかりませんもので。(^^;)
特許とかはどうされるのでしょうか？同時申請？

それから、ここから後は自嘲的ウケ狙いですが、研究フェールセールが待ったなしであることを、今日もまた身にしみて感じましたので、一例をあげておきましょう。実は大手同業他社が、１００ｍ圏に進出してくるという情報を今日得ました。比喩で言えば、DNAが３重ラセン構造だと講義をしていた大学教授のとなりの教室に２重ラセン構造でノーベル賞とったワトソン・クリック先生が赴任してきちゃった的な状況ですかね。。。どうするポーリング的な。(^^;)