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荒様 LIFEの皆様
(蛇足)
荒さん:
最近の面白い話では、各生物にしかない固有の遺伝子が結構あって、
それは何をしているのだろう?という問題があって、それはやはり
その生物を生物たらしめるシステムにはなにがまだ足りないのだろう
?というちょっと哲学的(工学的?)なことを考えねばならないよう
です。システム論からこういう構成要素が必要、というリストに実際
の遺伝子のリストをあてはめていくと面白い結果がでるかも知れませ
んね。ただこの実際当てはめる、というところがとても難しいようで
す。ある意味でそれは個々の生物学者がこんなことあるかも、という
仮説を全体で考えていくことになるので、そこをいっきに、というの
は無理があるのかも知れません。
飯田:
そういうコツコツタイプの仕事が好きな人もたくさんいるので,
(私なんかもその範疇),じきに「システム要素と遺伝子の対応関係表」
みたいのができると予想します.:)
なにせ詳細なシステム構造は,すでに代謝マップとして構築されつつ
あるのですから.それをシステム論的に解釈し直すのは,それほど
難しいことではありません.(現に,私はそうした情報を生命の物理属
性という形に翻訳して楽しんでおります.脳天気なもので.)
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Kazuhiro Iida, "Life and Evolution '98 --> "
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
Phone +81(298)50-1142, Facsimile +81(298)56-6136.
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