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大戸さん
(続き)
> 私の仮説はこれを否定していません。初期のプレーンな状況をシステムに対
> する基盤として発生した生命システムが、さらに後発の生命システムを生み
> 出すための基盤/材料になっている、ということです。ですから、初期状態
> (生命前状態)では、自ずと、利用_(IE_ぢきる素材(システム要素)は限られたもの
> となるであろうし、また、その構造も単純なものであったと想像します。
実際どうだったのでしょうね.私は,本当に合成をやっている方から
の情報を期待しています.
> この仮説で重要なことは、後世に残る形質であるという、単純な要請により、
> 自己保存機能が「選択」された訳であり(そうでなければ、現存していない)、
ここのところは重要です.自己保存機能とは,たとえばどういうこと
でしょう.
1.自己保存は,客観的に書きにくいので困った覚えがあります.
(What is Lifeのスレッドでも,しばらくするとこの項目がでてきます.)
> 生命システムを育む初期状態が必須であるという事実は、歴然としたもので
> はあります。これを満たすための物質が生命システムを生み出すきっかけ以
> 上のものを要求しないという意味で、私は「物質がプリミティブではない」
> といっている訳です。
原始環境に関する情報がなければ,プリミティブである/無いという議論
は,やはり難しい判断ではないでしょうか.鶏と卵の関係に思えます.
むしろ,システムと物質基盤の相互作用関係に注目してゆく方が良さそう
です.
> つまり、最終的に「物質的束縛」から「情報系」に移行できたとしても、物
> 質の持っていたダイナミクスに「束縛」することになるのかも知れません。
> 我々の知っている生命システムが一種類?であるため、この可能性は否定で
> きません。
現在の生物は情報系を構成しているとして,その振る舞いは物質系
の束縛をうけていないといえるでしょうか?
私は,現在の生物が情報系に「見える」のは,
2.情報の複製系と,その解釈系が独立であるため
と考えております.この分離がどのように生じたのかとても興味があります.
しかし,これらの系とて物質として従う法則の上で作動しているわけです.
飯田
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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