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生命の起源 #609 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
609
DATE
03/13/1998 10:14:58 AM
TITLE
[life:000609] Monthly report.
AUTHOR
"Kazuhiro Iida 飯田一浩 NEC基礎研究所" <iida@***.***>
BODY


先月分の簡単なまとめを入れることにしました.

学会等でちょっと遅くなりましたが
☆★ LIFE 2月の活動レポートです.★☆

97年1月23日?3月13日 
********************************
2月は,
E-cell (慶応大学高橋さん)
Genes and evolution (JTS松浦さん)
Least number of amino acid species (NEC飯田)
教官募集 (山梨大学 みそのうさん)
Conference Report (NEC飯田)
といったスレッドに投稿がありました.
()内は,スレッドの提案者です.

以下簡単にまとめます.(誤りがあれば,ご指摘下さい.)

1.E-Cell
E-cellは,慶応大学で開発されたマイコプラズマの代謝系モデル
と,その発展形に関する議論です.2月は,細胞内の具体的
反応の取り扱い方法について,主として非定常な反応状態を如
何に扱うかという点が議論されました.具体的には,
1)ミハエリスメンテン式の成立要件,
2)直接に反応速度式でシミュレーションするには,
3)分子の会合の扱い方
4)濃度に関する微分方程式のStiffness
5)生命がNP問題を解いているか
等に関する議論がありました.実際このようなシミュレーション
を行っているメンバが少ないので,議論がかみ合っていない点も多々
ありましたが,クリティカルな情報のやりとりもありました.
E-Cellのスレッドは,他の面でも先端的です.
つまり議論が非常に具体的になり秘密保持意識の上の問題まで
もでています.こうした問題をどう乗り越えて実りある議論を
進めれるかという問題に接した最初のスレッドです.

2.Gene and evolution
JTSの松浦さんによって遺伝子の起原と進化に関して
議論がはじまりました.今月は,
1)環境と生物の共進化,
2)適応と環境変化のスピードを決める時定数を決めるには
3)生体外にある遺伝子?重力ラマルク説?
4)代謝起原説VS遺伝子起原説
5)ハイパーサイクルとオートカタリティックセットそして
 オートポイエシス
6)金子の細胞分化シミュレーション
7)自己保存系が依存する物理的ドライブ
8)ハイパーサイクルの実験 by Scrips Lab.
といった議論が続いておりましたが,この数週間しばらく休止
している状態です.たいへん重要で難しいテーマなので復帰を
期待しております.

3.Least number of amino acid species (NEC飯田)
立体構造を認識できるペプチドを作るのに最小のアミノ酸の
種類数は3であるという論文の紹介.単発で終わってしまいました.

4.教官募集
運営の手違いを,ものともせず,みそのう様が投稿下さいました.
LIFE方面の研究が続けられるポストや,特にLIFEのメンバ
ような人材を募集しているポストの情報,お待ちしております.

5.Coference Report.
3月に泉大津市で開催された生命の起原に関する国際学会
の参加レポート By 運営.運営の発表内容説明が多いのに
難がありますが,コメント,議論の種になると思って書い
ているそうです.報告の途中でもコメント歓迎いたします.:)

****************************
(つづく)

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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.




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