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新聞記事の件については,その後,東京工業大学の三宅さんから情報を
いただきました. どうもありがとうございます.
# 現在,磯崎先生からの応答待ちです.
深海底,特に熱水鉱床の付近は,
1.高圧
2000m以上の深海に噴出するガスの圧力は200気圧を越えるはず.
2.高温
「しんかい」による計測結果によれば
マグマに熱せられて噴出する海水の温度は,300度以上.
そして,もう一つ
3.非平衡状態
つまり,熱水の吹き出している付近と,その周辺の温度差,
物質の濃度差が大きいので,拡散等によって,
合成された有機物が分解を免れる可能性が高いと思われます.
(有機合成系でも3.が重要なのではないでしょうか.)
(推測ですが,周辺に溜まった有機分子が対流で
さらに比較的低温な鉱床の付近に集まって,高分子化する
なんてことも有り得ないとは言えません.)
熱水鉱床の周辺で,脂質のような自己組織する物質が合成されている
としたら,大変面白いのですが,情報に疎いせいか
脂質が合成されているという話しは聞いたことがありません.
(アミノ酸が合成されているという話しは聞いております.)
熱水鉱床付近での脂質合成といった話しをご存知の方
ご指導下さい.もしくは,脂質合成は有り得ないという
情報でもかまいません. :)
飯田@NEC
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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