|
Lifeの皆様
聞いたことのない(組織化)現象が紹介されるかも。
重複ご容赦
飯田
-----Original Message-----
Subject: [Soft Matter Info:549] 講演会のお知らせ 「選択的水和効果による相分
離現象・コロイド引力相互作用」(小貫明教授)
ソフトマターメーリングリストの皆様,
(重複してお受け取りの際はご容赦下さい)
以下の通り,京都大学の小貫明先生をお招きして,
6月15日につくばにて講演会を開催いたします.
皆様のご来聴をお待ちしております.
ーーーーーー
日時:6月15日(水曜) 午後1時30分より
場所:産業技術総合研究所 つくば中央事業所
共用講堂1F 多目的室
(アクセス,構内図は
http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/pdf/tsukuba_c.pdf
をご覧下さい)
講演者 小貫明教授(京都大学)
題目 「選択的水和効果による相分離現象・コロイド引力相互作用」
要旨
水などの高い電気的極性をもつ溶媒中の混入物(特にイオン)の水和効果は化学物理
の主
要な研究対象である。物理学でも重要な概念であるはずだが認識は不十分である。
DNAな
どを含む高分子物理などでも肝要であるはずだが、これも重要性の認識が不足してい
る[1]。
Naイオンなどの小さな親水性イオンではその周囲の電場が非常に強く、極性を持つ
水分
子が5個位結合している(水和核)。さらに水と極性の弱い有機液体との混合溶媒中で
はイ
オンの周囲を水分子が選択的に取り囲む。また親水効果と並んで疎水効果が重要であ
る。
これは溶質と水とが嫌いあう相互作用であり、溶質粒子の周囲の水素結合の組み換え
など
の変化により引き起こされる。疎水性イオンは電気化学、特に電池研究で多用されて
い
る。これら水和に関与する自由エネルギーは極めて大きいため、様々の水の関与する
神秘
的協同効果が生み出され、その多くは説明されておらず、また新奇な効果が手つかず
に
眠っている。
当講演では、選択的水和効果による相分離現象[2]・コロイド引力相互作用につい
て最
近の研究結果を話す。特に荷電コロイド表面では選択的水和により前駆濡れ転移が溶
液の
共存線から大きく離れていても起こり臨界点近傍では激烈な濡れ効果が予言できる。
[1] A. Onuki, R. Okamoto, and T. Araki, Bulletin of Chemical Soc. Account
(2011,6月号)
[2] R. Okamoto and A. Onuki, PRE (2010),82 , 051501.
本件担当:
福田順一(産業技術総合研究所 fukuda.jun-ichi@***.***)
瀬戸秀紀(高エネルギー加速器研究機構)
--
FUKUDA, Jun-ichi (福田 順一)
Soft Matter Modeling Group, Nanosystem Research Institute (NRI)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
----- |
|
|