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飯田様
At 09:25 10/01/09 +0900, you wrote:
>LIFEの皆様
>miRNAの新しい作用機序として、直接DNAに結合してinhibitする経路が見つかった
>とのことです。
>http://www.technobahn.com/article/201001081157
>DNAがEpigeneticに自分自身の機能を調節する「ような」システムがよりDirectに
>見えていて興味をそそられます。
>(Cellの電子ジャーナル契約が無いので原著が読めないのがつらい。)
>
>これまで、miRNAの作用機序としてはメッセンジャーに結合する経路が知られていま
>した。
>植物の「コケ」では、直接DNAに結合して、その部分が結果的にメチレーションで
>サイレントになる経路があるとのことです。
>他の生物でもこれから見つかるかもしれません。
miRNAが結合したmRNAにRITSという蛋白複合体が付いてDNAメチル化に関わる話は
だいぶ前からあると思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/RNA-induced_transcriptional_silencing
この論文では結合したmRNAに相補なgenome DNAに結合する図が書かれていますが、
modelであると書かれており、ちゃんと読まないとわかりませんが、直接(特にvivoでの)
結合を示しているかどうかはわかりません。
このグループはコケのシステムバイオロジーのグループで、特にこのテーマだけずっと
やっているわけでもない気がしますが、同じ大学に植物のRISC複合体のAGO遺伝子
をやっているグループがあります。メチル化関係をやっているかどうかはわかりませんが、
いろいろ進展してるのかもしれません。
http://www.biologie.uni-freiburg.de/LauxLab/welcome.htm
では。
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荒 武
かずさDNA研究所
takeshi@***.***
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