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生命の起源 #1579 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1579
DATE
01/31/2005 07:32:51 AM
TITLE
[life:001579] Re: 宇宙のグリシン「検出」報告,否定される
AUTHOR
AOH <piyopiyo@***.***>
BODY


大石様 皆様

ご指導いただきありがとうございます。

> 電波天文をちょっとかじらないと難しいかも。peak antena tenperature
> ってのは,要するに,受信した電波の強さ(エネルギー)を温度で表現
> したものです。エネルギー=温度×ボルツマン定数ですから。

(妄想の3:
ボルツマン定数?1.4×10^−23 JK^-1
10K?100Kの極低温ということは,
kT=hν として
プランク定数?6.6×10^−34 Js より
ν?2×10^(13?14)Hz → 20?200テラヘルツ???)


> 飯田: >ということは,「生成するはずが無い場所ではない」ということですね.
> >未知の反応が見つかったといった類ではなく。
>
大石様:
> 宇宙ではどういう反応でできるかは,はっきりいって分かっていません。
> 既知かもしれないし未知の反応経路なのかもしれません。
>
> 天文関係者が想定する反応としては2種類あります。いずれも二体反応
> です。星間分子雲の密度は濃くても10^(7-8) cm^(-3),温度は通常は


飯田:(妄想の2の修正:
ええと1光年って,9兆4600億km?10兆km→ 10^16 mで
1光年立方って,10^48 m^3.
グリシンの平衡(数)濃度が,
10^(7-8) cm^(-3)( =10^(13?14)個/m^3 )よりさらに100万倍
少ないとして10^(7?8)個/m^3。
アボガドロ数を6×10^23個として、これは、1m^3あたり
3.3×10^(−17?−18)mol(→ 3.3?33 アトモル)。
すると、1光年立方には、
3.3×10^(30?31)モルのグリシンがあって,グリシン1モルは75グラ

なので,2.5×10^(32?33)グラムのグリシンがあることになりますね.
地球の重さは、理科年表によると 約 6×10^27 グラムなので
地球の重さの10万倍から100万倍の重さのグリシンがある???)



> 数10K,高くて数100Kですので,三体反応は無視して構いません。
> 運動エネルギーが反応障壁を越えるのには不十分なので,
>
> 1)イオン分子反応
>  反応物の片方がイオン(陽イオン)となっている。もう一方は中性。
> この二つが接近すると中性側が分極するので(多くの場合)障壁なし
> で反応する。これは気相反応です。
>
> 2)星間塵表面反応
>  塵表面にガスが吸着し,表面上で反応が進む。表面が触媒的に
> 働く。できた分子は塵表面に集積するが,星からの紫外線によって
> 塵が暖まると昇華して気相中に出てくる。
>
> 大型有機分子は主として2)が効果的と考えられています。2)によって
> できた小型有機分子(CH3OH, H2COなど)が気相に出た後1)によって
> 大きくなる経路も有効であると言われています。


飯田:
縮めて言うと,運動エネルギーが寄与することはほとんどなくて,
分子雲の「外から来る」電磁波や放射線だけに頼っているということ
でしょうか? :)

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