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生命の起源 #994 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
994
DATE
02/17/1999 08:42:44 PM
TITLE
[life:00994] Re: Informaion in replication: Selection
AUTHOR
ara@***.*** (Takeshi Ara)
BODY


荒@京大農です。

だいぶレスが遅くなってしまいましたが、分子認識を定量的に考えたいという
ときに、分子が接触したとき拡散による効果しか考えられない場合よりも長い
時間分子どうしが接触していたとすると、なんらかの相互作用があると考えら
れる、とすると、任意の分子間での接触時間というものは定量的な指標になら
ないでしょうか?

情報の間接度という指標は、多段階反応系において、直接相互作用をしていない
分子間でも情報伝達量を定義できると考えてよいのでしょうか?そうすると異な
る分子システム間で、その構成要素のどれかが接触しなんらかの情報伝達がある
場合、システム間の距離みたいなものを考えられる気がしますが。

:飯田さん
>>選択前の物質分布ρと選択後の物質分布ρ'の相対エントロピーでしょうか.
>>-∑ ρ' ln ρ'/ρ が大きければ,分布になんか違いがあることがわかりま
>>す.

「選択の結果」が「伝達される情報」であるという考えは、あるシステムの存在
する空間そのものが「情報」であるというイメージをもちますが、そうすると
以前高橋さんが別のスレッドで言われていたような、自己や構成要素などを部分
として記述できないような空間のイメージになってしまいます。ある分子近傍に
限ってしまえばよいのでしょうか?

:平藤さん
>下流のマクロな世界なら情報理論的な指標は適用できます。例えば,昔,粘菌の
>内部の複雑な運動パターンを相互情報量の変化として可視化した研究がありまし
>た(まだやっているかな?)。

面白そうですね。情報の可視化には興味があるのでもし文献等がありましたら教
えてください。

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荒 武 (Takeshi Ara)
京都大学 農学研究科 農芸化学専攻 植物栄養学研究室
e-Mail : ara@***.***
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