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# ここでは,特定の系が生命であるなしを判定する基準
# について議論しています.前提に関しては以前の記事
# をご参照下さい.生命のダイナミクスに関す
# る議論は大戸さんのスレッドで進行中です.
# 現在,生命が満たすべき必要条件の一つとして代謝系であ
# ることを挙げ,代謝系であることを判定する基準を客観的
# き書こうとしています.
三田さん,大戸さん,荒さんのご指導をうけているうちに,先
の定義で不都合な点が見えてきました.
先に代謝系である/なしの検証手段として4つのステップ
> 1.物質,熱力学量の出入りがあるか?
> 無ければNO.
> 2.物質の分布に内外の差があるか?流入したのと別種
> の物質の生産が見られるか?
> 無ければNO.
> 3.部分系の中に持続的に散逸が見られるか?
> 4.その部分系からの物質,熱力学量の出入り禁じた時,
> 散逸が停止するか?
を挙げましたが,特に
1.実測による検証に用いる条件(手順的な判定基準)と,
生命の必要条件を表す数理モデルをつくるのに用いる
条件(数理的な判定基準)を一緒に議論していること,
上に示したのは”手順的”な判定基準,すなわち実験
して初めてわかるという基準であって,手順を含まず
その場で明示的に書かれるべき数理的な判定基準が
別に必要なこと,
2.「別種の物質の生産」,「持続」という
曖昧な言葉が使われていること,
(特に「持続」が曖昧である)
ことに気づきました.
むずかしいので次のメールで即修正というわけにはゆきま
せんが,近日より正確な基準を提案できればと,目標だけ
は掲げております.
ご指導いただければ幸いです.
飯田一浩
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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