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飯田さん,LIFEの皆様.
> 鉄鉱床を生じさせるのは現実的に遊離の酸素ガスしか有り得ないのであれ
>ば,
> 価数にかかわらず,
>
> 酸化鉄がたくさん = 遊離酸素がたくさん.
>
> を認めますが,38億年前の環境ではどうだったでしょうか?
水中の鉄(II)イオンは,酸素があれば溶存酸素に酸化されます.大量の鉄鉱石が
できたのが25億年まえぐらいと言われているので,原始環境からその間までに海水
中の鉄が酸化される程度に酸素分圧が上昇したのだと考えられます.38億年前は当
然かなり還元的だったと思います.しかも大気中には還元性の大気があったわけです
.したがっておおざっぱに言って,38億年前の海水中には,その後に大量の鉄鉱石
ができたその分量の鉄イオンが水中に溶けていたと考えていいと思います.
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川村邦男
大阪府立大学 工学部 応用化学科
〒599−8531 大阪府 堺市 学園町1−1
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ファックス 0722−59−3340
Dr. KAWAMURA Kunio
Department of Applied Chemistry
Osaka Prefecture University
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