|
松浦@JTS研究部です.
At 8:57 1/19/98 +0900, Kouichi Takahashi wrote:
>| これらはすべて人工的なものですね.
>| 恣意的に作れば目的を達成することができるのは,よくあることでしょう.
>
>これらと自然現象にみられる適応との違いは、評価関数があらわに現れるか
>どうかだとおもいます。GA等の機械学習の場合は評価関数の値を
>参照して戦略を選択しますが、自然現象の場合は選択は系の外部にある
>自然法則によりおこなわれます。
機械学習,例えばGAにおいて,系を集団(population)というように解釈すれば,
選択は系の外部が行なうことになりませんか? 逆に,自然現象の場合も,
環境を系に含めて考えれば,選択は系が行なうわけですよね.
ちょっと前に流行したエージェント指向などでは,open system とかいって,
系の内側とか外側とかを,人間が明確な区別を与えない考え方がメジャーな
ようですね.内側と外側の違いは,エージェント自らが判断するというもので,
こういうのをエージェントの身体性と呼んだりします.
で,GAにおける個体をエージェントとみなすと,結局同じではありませんか?
>| 進化に目的があるのでしょうか.
>
>LIFEでも以前関連した議論をしましたが、
>進化をおこなう主体は種という実体のないものなので、自律性や
>目的論は本来ありえません。人間が擬人化して投影しているだけです。
種に実体はないかもしれませんが,そのような集団的な活動が合目的的で
あるというのはよくある話だと思います.これも,人間が擬人化してる
だけと言われればそうですが,そういう現象論を議論することは,
例えば心理学の世界などでも昔からよくされていることだと思います.
「進化」についてもまた,このような観点から議論することは
有意義ではないでしょうか?
□■ 松浦 賢一 (株)ジャパンテクニカルソフトウェア 研究部
■□ matsuura@***.*** Reseach Department, JTS Co., Ltd.
----- |
|
|