|
松浦@JTS研究部です.
At 10:00 1/16/98 +0900, Chiba Kazuhiro wrote:
>進化に目的があるのでしょうか.
>環境に適応していく過程を進化というのではないでしょうか.
私の言うところの進化とは,自然淘汰万能主義的な面が強いかも
しれません.もちろん,こうでない進化もあるわけで,
自然淘汰万能主義をもって進化という言い方は乱暴でしたね.
でも,私と千葉さんの見解の相違は,因果関係をたどる方向が逆な
だけという気がします.結果から原因をたどると,進化には
目的があるように(私には)見えるわけです.
逆に,原因から結果をたどると,進化という過程が「たまたま」
環境適応性を向上させる結果になっているという言い方もできますよね.
ちょっと記憶があやふやですが,たしか,「利己的な遺伝子」という
本にそんなことが記述してあったような気がします.
>また,対象がその環境に特化した構造を持つようになるのが自明なのはどうし
>てでしょうか.
>自明なことをお尋ねするのは恥ずかしいのですが,よろしければわかりやすく
>御教示下さい.
いえ,私が早とちりをしているだけで,ぜんぜん自明でないかも
しれません.
何か(工学的)問題を解決しようとする際には,その問題に特有の解法が
存在し,汎用の解法を用いるよりは良い解が得られるという考え方が
一般的だと思います.で,私が自明と言ったのは,この考え方の延長です.
私は進化に目的があると考えているので,そういう立場から見れば
自明だというだけで,千葉さんの立場から見れば違うということなの
だと思います.
よろしければ,千葉さんの見解をお聞かせ願えませんでしょうか?
これからの研究活動の参考にさせていただきたいと思います.
□■ 松浦 賢一 (株)ジャパンテクニカルソフトウェア 研究部
■□ matsuura@***.*** Reseach Department, JTS Co., Ltd.
----- |
|
|