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R: Kazuhiro Iida [origin@***.***1.***.***]
DATE: 2012年1月26日木曜日 23:11
宛先: life@***.***
TITLE: [life:0001933] 細菌に寄生して食べる細菌
LIFEの皆様
Bdellovibrio bacteriovorus(デロビブリオ バクテリオボラス)
http://en.wikipedia.org/wiki/Bdellovibrio。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、大腸菌などより小さめのグラム陰性
delta-proteobacterに属する細菌です。
サルモネラ菌、リステリア菌など病原菌の中には、我々の細胞の中にまで進入して増
殖するものが居ますが、
デロビブリオは、低栄養条件では自分より大きな「細菌」に進入して増殖するライフ
サイクルを示します。
ファージなどのウイルスと異なる点は、細菌の原形質内に遺伝子を送り込むことはせ
ず、細胞壁と細胞膜の隙間(ペリプラズム)で増殖する点です。
この辺は、サルモネラや、リステリアが寄生する時も、遺伝子を原形質内に送り込ま
ない(途中で溶けてしまった場合を除く)のと同じです。
自然界にあまねく「食う−食われる」の関係があることからすると、当たり前かもし
れませんが、ちょっと面白くないですか?
最近、内部構造が分かってきたそうです。
http://jb.asm.org/content/193/6/1341.long |
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