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生命の起源 #1808 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1808
DATE
02/10/2008 10:33:20 PM
TITLE
[life:001808] FW: [Soft Matter Info:306]
AUTHOR
"origin" <origin@***.***>
BODY


ソフトマターMLからの転送です。重複ご容赦

-----Original Message-----
From: owner-soft_matter@***.***
[mailto:owner-soft_matter@***.***] On Behalf Of Ryoichi Yamamoto
Sent: Monday, March 10, 2008 12:56 PM
Subject: [Soft Matter Info:306] マルチスケールシミュレーション国際会議


メーリングリストにご参加の皆様(重ねてお受け取りの場合はご容赦ください)

JST-CREST研究・三上チーム・山本チームの共催により、2008年6月に
「International Symposium on Multi-scale Simulations of Biological and Soft
Materials (MSBSM2008)」というマルチスケールシミュレーションに関する
国際会議を東京で開催します。ようやく骨子が整い、下記ホームページにて発表
申込み・参加登録を開始いたしました。多くの皆様方のご参加をお待ちしており
ます。

[ホームページ]
 http://www-tph.cheme.kyoto-u.ac.jp/MSBSM2008/

[日時]
 2008年 6月18日(水)?20日(金)

[場所]
 東京・秋葉原コンベンションホール 5B
 http://www.akibahall.jp/

[参加費]
 無料(懇親会費は実費を徴収)

[招待講演]
Luigi Delle Site (Max Planck Institute for Polymer Research, Germany)
Masao Doi (University of Tokyo, Japan)
Akinori Kidera (Yokohama City University, Japan)
Kurt Kremer* (Max Planck Institute for Polymer Research, Germany)
Chee Chin Liew* (BASF, Germany)
Erik Luijten (University of Illinois at Urbana-Champaign, USA)
Susumu Okazaki (Nagoya University, Japan)
Weiqing Ren (New York University, USA)
Adrian E Roitberg* (University of Florida, USA)
Mark O. Robbins (Johns Hopkins University, USA)
Bing Wang* (University of Florida, USA)
"*" after speaker's name means "to be confirmed"

[お問い合せ]
 msbsm08-qa@***.***


これまでに種々の優れた計算機シミュレーションの方法や計算モデルが開発さ
れ、科学・工学の多数の分野に大きな貢献を果たしてきたことは論を待たないと
ころです。計算機シミュレーションの登場以来、応用範囲としてはより大規模な
方向へ、計算モデルとしてはより基礎原理に忠実な方向へと向かうことが期待さ
れ続けていますが、現在においても通常のシミュレーションで扱える時間・空間
のスケールは、シミュレーション内部で扱う最小単位を1とすると、多くの場合
10^2のオーダー、どんなに頑張っても10^3のオーダーに留まるのが実情です。

適切な計算モデルを用いることによって、注目すべき問題がシミュレーションの
スケールの中にうまく入るように工夫するのが正攻法ですが、そのような工夫が
うまくいかない系も少なくなく、それらについては別の可能性を探る必要が生じ
ます。例えば、分子原子スケールの微視的構造と流動などその集合体の性質が密
接に関係し合う「ソフトマター」や、さらに困難な系である「生体関連物質」な
どはその典型であると言えます。出来そうなことは詳細に研究され、出来ないこ
とは全く放置されているのが現状ではないかと思います。

そこで、異なったスケールに立脚した別々の方法やモデルを連結して、これらの
問題を解決しようという「マルチスケールシミュレーション」なるものに期待が
集まっています。まだしっかりとした実績を挙げている研究分野は限られている
のが現状ですが、アイディア自体は簡単で説得力もあります。このアイディアを
どうやって具体的に用いて、問題解決に結びつけるかというところが問われてい
ます。

上記のように、これまでのシミュレーション方法・モデルではスケールが合わ
ず、うまく取り扱うことが出来なかった問題は沢山あると思われます。そのよう
な種々の問題に関する個別の取り組みを持ち寄って、現時点におけるマルチス
ケールシミュレーションの問題と可能性を議論する機会になればと考えて、今回
の国際シンポジウムを企画しました。すでに先駆的に取り組んでいらっしゃる方
はもちろん、特にこれまでご自身では取り組んでいなくても、多少なりともご興
味を持ってくださる方にも多数ご参加いただけるとありがたく思います。


山本量一
--
Ryoichi Yamamoto
Associate Professor
Department of Chemical Engineering
Kyoto University
Kyoto 615-8510 Japan
Tel: +81-(0)75-383-2682
Fax: +81-(0)75-383-2682 http://www-tph.cheme.kyoto-u.ac.jp/~ryoichi



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