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飯田様
荒です
>パソコンについては,横林さんも荒さんも,私もほぼ共通の
>認識をもっていると思われます.にもかかわらず,異なる
>たとえができるというのは,意外にも生物の仕組みを3者
>3様,認識しているということなのでしょう.(^^)
私は大学では生化学、分子生物学をやっていて、かつ大学で5年間、
生理学者といっしょの部屋にいましたが、彼らの思想、とくに生物、細
胞への考え方はほんのわずかしか理解できませんでした。林学?生物
物理出身の研究者ともいっしょにたけど、相互理解はできていなかった
かもしれません。
知り合いの生化学者が遺伝学のラボに何年かいますが、両者間にお
ける「酵素」「遺伝子」に対する理解、思考は、全く共通項がない、と
断言しています(私も遺伝学の思想はほんの少ししか理解できていま
せん)。
生物は専門外の人から見たらたいした差ではないかもしれませんが、
バックグラウンドの違いというのは、生物をどう捕らえているか、につい
て大きな差を生んでいると思います。そもそも、機械は人間が製造して
ますが、生物はただ、そこに存在している(一生懸命研究していま
すが)だけなのですからね。
PS
これに関連して、最近PhDの「P」には、こうした個別化された思想、
というものが意味として含まれ、それこそが大事なものなのかもしれ
ない、とちょっと考えています。学生のころは実験に追われて、とても
そんなことを考えている余裕はなかったですけどね。
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荒 武
TAGC, INSERM
takeshi@***.***
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