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生命の起源 #1670 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1670
DATE
02/21/2006 05:59:04 PM
TITLE
[life:001670] Re: 比喩 Windows OS と 細胞
AUTHOR
Yohei Yokobayashi <yoko@***.***>
BODY


飯田様、

On Tue, 21 Feb 2006 17:47:42 +0900
"Origin" <origin@***.***> wrote:

> おひさしぶりです。お元気ですか?

久しぶりに書き込ませていただきました。元気ではありますが、独立の苦労を
味わっています。

> 飯田:
> 横林さんは、たぶんコンピュータ全体を細胞になぞらえて
> ソフトウェア =(イコール) DNA説なんですよね。(^^)
>
> 私は、その立場でもソフトウェアに相当するのは酵素かなあ。
> ソフトウェア = (変換の)因果関係 = 酵素 説。(^−^)
>
> 細胞では酵素が、酵素自体が担っている因果関係に基づいて
> 物質を変換している。この情報は、なにしろ、すぐに使えるわけです。
> これに対して、DNAはすぐに使えない配列情報(暗号)だけ保持している。
> 酵素に翻訳されて初めて、使える情報になるわけです。
> メモリ上のソフトウェアもHDD上のソフトウェアも、すぐに使える、直接的な
> 因果関係を保持しています。
> 暗号化あるいは圧縮されたファイル(拡張子が、tar とか zip とか)も同じです
> ね。

C++のプログラムもコンパイルされて、メモリに取り込まれ、それをCPU
が電気信号という形で実現されて始めて「使える」情報になるわけです
よね。DNAも細胞の転写翻訳メカニズム(CPU?)を経て実行された結果
の一つが酵素という形をとるだけで、酵素がソフトウェアであるという解
釈は直感的によく理解できません。酵素はむしろDNAの情報を具現化
するハードウェアであると解釈するのが自然ではないでしょうか。

> そういう意味で、「コンピュータで」DNAに相当するのは何と言いますか
> レジストリかなと思うわけです。
>
> レジストリは、自分が直接的にI/Oの監視をしたり、計算したりはまーたく
> しません。単にシステムの構成と、どういう時にどういう、ソフトウェアが
> はたらくべきかだけ保持していて、OSの実行手順部分とソフトウェアから
> 参照されています。
>
> windowsで新しいソフトをインストールする時、すぐ使えるプログラムの
> 部分だけでなく、レジストリにソフトウェアがどのフォルダにあるかとか、
> このソフトウェアはドライバソフトであるから、装置がつながれた時に
> 起動するんだよ、とかいう情報も、同時に書き込まれます。
> これ(新しいソフトウェアのレジストリ)こそ、ウイルスっぽくないですか? (^
> −^)

そのようなメタソフトウェア的な役割という意味では生物でもDNAが相当
するかもしれません。DNA上のソフトウェアも単純な論理計算や代謝回路
分裂機構といった、様々な階層やモジュール単位で理解できます。その
様々なモジュール同士をどう繋げるか、時間的にどう実行するかといった
高次の情報をレジストリと理解するなら、レジストリもソフトウェアの一部
と考えられるのかもしれません。

横林洋平

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Yohei Yokobayashi <yoko@***.***>


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