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生命の起源 #1657 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1657
DATE
02/18/2006 12:25:51 AM
TITLE
[life:001657] Re: 原核細胞の細胞骨格
AUTHOR
"Origin" <origin@***.***>
BODY


高橋様
おひさしぶりです。お元気ですか?

光結晶と呼ばれているものですね。負の屈折率という
のは初めて聞きました。

すご過ぎて屈折の法則が成り立つのかもまーたく
イメージできないです。 :)

空気あるいは真空よりも屈折率が小さいという意味なら
わかるんですが。(だったとしても波長より小さいものは
無理だしなあ、ううむ。)

FullTextが読めないのがつらい。
飯田一浩


> -----Original Message-----
> From: Koichi Takahashi [mailto:shafi@***.***]
> Sent: Saturday, February 18, 2006 10:54 AM
> To: life@***.***
> Subject: [life:001656] Re: 原核細胞の細胞骨格
>
>
>
> 光学限界に関しては将来ブレークスルーがあるかもしれません。
> 負の屈折率を持つ「メタ物質」(nmスケールの半導構造体)が
> 何種類か提案されているようです。屈折率が負だと原理的には
> 回折限界を超えられる場合もあるそうです。
>
> 下の論文はナノロッドをつかったものですが理研でも
> 同様のことをやっているようでphys rev lettあたりに去年論文出てた
> とおもいます。
>
> [1] http://prola.aps.org/abstract/PRL/v85/i14/p2933_1
> [2] http://www.opticsinfobase.org/abstract.cfm?URI=ol-30-24-3356
>
>
> 高橋
>
>
>
>
> Origin wrote:
> > 荒様 LIFEの皆様
> >
> > たしかに細菌の小ささが障害になってますねえ.
> >
> > 光学顕微鏡の限界です.それに,GFPその他の蛍光物質は
> > もともと細くて,あるいは小さくて見えないものを,蛍光のハレ
> > ーションで見えるようにしているところもあるので,そのハレーション
> > にかぶる程度の大きさのものは,もともと見えにくいということが
> > あります.
> >
> > 細菌の細胞骨格構造を確かめるには技術面のブレークスルーが
> > 必要ですねえ.
> >
> > この際,死んでる細胞から調べるとして半導体関係の研究室に
> > 相談すると良いと思います.STM(走査型トンネル電子顕微鏡)と
> > AFM(原子間力顕微鏡)を毎日のようにコンビネーション良く使って
> > います.断面に金コロイド抗体処理したやつとか見てもらうと,
> > 結構きれいな絵を出してくれるでしょう.
> >
> > 生きてる細胞は,困りましたねえ.小手先の技としては,コンピュ
> > ータ処理で解像度を上げることができないでしょうか.動きの遅い
> > 現象なら,違う位置や,波長(励起波長を微妙にずらしてゆくと,
> > どういう絵になるんだろう?)で何枚も撮影したものから合成して
> > やると,見た目分解能が上がるかも.
> >
> > 飯田一浩
> >
> >
> >
> >>-----Original Message-----
> >>From: Takeshi Ara [mailto:takeshi@***.***]
> >>Sent: Friday, February 17, 2006 11:48 PM
> >>To: life@***.***
> >>Subject: [life:001654] Re: 原核細胞の細胞骨格
> >>
> >>
> >>飯田 様
> >>
> >>At 12:49 06/02/17 +0900, you wrote:
> >>
> >>>大腸菌や枯草菌,ラセン菌だけじゃなく,藍藻(Synechocystis:
> >>>有名なカズサでゲノム解読されたもの)にも細胞骨格あります
> >>>という論文をご紹介.(FtsZ,ZipN,MInCD関連)
> >>>Mazouni, K. etal. Molecular Microbiology Volume 52 Page 1145
> >>
> >> - May 2004
> >>
> >>>http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1365-2958.
> >
> > 2004.04042
> >
> >>.x
> >
> >
> > FtsZは細胞分裂のときのリング形成の中心的な蛋白質で、ほとんどの
> > 細菌のほかに、葉緑体、ミトコンドリアの分裂の時のリング形成蛋白質
> > (ホモログ)です。原核生物の細胞分裂時のゲノムの娘細胞への分配
> > の分子機構はまだわかっていな部分が多々あるようですが、有糸分裂
> > ではないけど、なにかにくっついてひっぱられていくというモデルは出来
> > てきているようです。
> >
> > 細菌の問題点として小さいために、GFPなどで光らせて顕微鏡で観察
> > しても、真核細胞のようなきれいな細胞骨格の画像を得るのは、大変難
> > しいということがあると思います。らせん状の図とかは論文がいくつか出
> > ていますが、細胞全体にいきわたるような細胞骨格蛋白質(形の形成に
> > 寄与するもの)があっても、十分な解像度で観測できない、ということが
> > あるかもしれません(実際そういうものがああったとしても)。大腸菌でも
> > 50%(2000個くらい)の遺伝子の機能はまだ同定されていませんから、
> > まだまだいろいろな種類の蛋白質が眠っているはずですが。
> >
> > ---------------------------------
> > 荒   武
> > TAGC, INSERM
> > takeshi@***.***
> > ---------------------------------
> >
> >
> >
> >
>
>

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