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LIFEの皆様
先日,日本進化学会に参加してきました.
個人的に,新鮮だったトピックを幾つか挙げます.
下記のトピックは,生命の初期段階における遺伝子の水平伝搬
について考える材料になるかもしれません.
VLP (Virus-like Particles)
千浦 康至 先生(国際基督教大学,三鷹)
水圏には,ウイルス程度の大きさで核酸を保有する粒子
(VLP)が大量に浮遊している.
この粒子は,細菌から細菌へ遺伝子を伝達する能力があるが,
一般的ウイルスと異なり,宿主細胞を破壊する作用は
少ない.水圏から得た細菌を培養していると,出芽様の
過程を経て,培養液中に次々出現してくる.
しかも,宿主特異性(特定のウイルスは,特定の細菌にしか
感染しないといった性質)が低く,特に温泉の好熱性細菌から得られた
VLPは,大腸菌,バシラス,真核細胞である酵母にまで感染した.
参考文献
Chiura, H X (2002) "Braod host range Xenotropuic gene transfer by
virus-like particles from a hot spring," Microbe. Environ.17:53-58.
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsme2/
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