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荒 様 Lifeの皆様
6.情報における散逸の話
> (散逸:物質やエネルギーがその系から失われる現象)は情報系ではある
> 領域内の構成因子を消す処理(0に初期化?)に対応させられますかね。
情報系における散逸は何か? 面白い話題です.
統計力学とのアナロジーで言えば,Shannonエントロピーの増大とか相互
情報量の低下とかでしょう.
情報系では,
1)予測とか分類とか,判断とかが重要だと見なされる場合が多いので,
それに即した指標としてShannonエントロピーや,相互情報量が(情報)
散逸の指標として導入されるのは合理的に思えます.
2)その他の機能や現象が重要であると見なされる情報系では,
また別の指標が散逸の指標になるのでしょう.
で,最後に一番面白い話題,
7.上位階層から見た自己組織,自己崩壊過程と「持続」の関係
> 「持続」は「系の生成、崩壊というものの時間的表現」との関連で考えられて
> いくものだと思いますが、とりあえず
この視点は,とても新鮮な視点です.
「系の生成,崩壊は上位の系で見たとき代謝」だという視点と併せて考えると,
「持続」という時間は,なんとなく,一つ上の階層の系に特徴的な時間スケール
に属するように思えてきました.
でも,一つ上の系ってなんだろう?その特徴的な時間って何だろう?
すぐにはわかりませんが,この辺ほじってみると「持続」が書けそう
な気がしてきました.
良いアドバイスをありがとうございます.
飯田
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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