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TITLE |
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[life:00947] Nature article: Hypercycles, BIF |
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AUTHOR |
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Kazuhiro Iida <iidakek@***.***> |
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LIFEの皆様
研究会準備で沈黙している飯田です.
Nature v.396, 3 December, 1998に2件起原関係情報
1.4要素のハイパーサイクル系
Leeらの2種類のペプチドを使ったハイパーサイクル系
からさらに進んで4種類の自己触媒型ペプチド系を使っ
たものができた.溶液のpHなどを変化させると,その産
物の成分比が大きく変化した.
この結果は,生命の起原で自己触媒系を成す化合物が
重要な役割を持ったことを思わせる.全体として大きな系
をつくる,他,環境に応じて異なるペプチド系が生き残り
うるからである.
# 陰の声
# 人工的に合成し化学処理したペプチドを使います.
# でー,これで生き物を造ったことになるんかいと訊きたい.
2.縞状鉄鉱(BIF)生成には,イオウが関与.
BIFは,海水深層水の酸素濃度が上昇したために鉄イオンが
析出したと考えられていたが,最近のデータではBIFが大規模
に生成した20億年から25億年前,大気中の酸素はそれに十分
でなかったことが知られるようになった.筆者は,BIFの成因は
酸素でなく,むしろイオウ(特に生物体由来;例えば,
酸素を出さない光合成細菌など)化合物の海洋底濃度が上昇
したためであるという仮説を提唱する.幾つかのデータが,
これを支持している.
# 陰の声
# 20億年前の酸素上昇といえば,生命の証拠として頻繁に
# 参照されますが,どうも再検討が必要なようです.
# イオウ化合物でイメージ 一変か!
飯田@NEC基礎研究所
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Kazuhiro Iida, "Life and Evolution '98 --> "
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
Phone +81(298)50-1142, Facsimile +81(298)56-6136.
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