生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM) - help
生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM)
Welcome to 生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM) - help -
生命の起源 #895 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
895
DATE
08/30/1998 11:40:32 PM
TITLE
[life:00895] Re: Fractal Makes Life
AUTHOR
"Hayase Tomoaki" <hayase@***.***>
BODY


川村様、飯田様、LIFEの皆様、
早瀬です。

>フラクタルな鉱物が情報を保持できるということはどういうことか.

私は、フラクタル鉱物同士は、生存競争をしているので、有機物の利
用テクニックもどんどん複雑巧妙なものになるはずだと単純に思って
いました。

ところが、結晶がゼロテクで増殖し、親と同じ大きさになったとする
と親から引き継いだ有機物というのは、たとえそれが残らずフラクタ
ル表面上に保持されていたとしても、薄まってしまいます。
ゼロテクの世代を重ねる毎にどんどん薄くなってしまいます。
これでは確かに遺伝していることになりませんね。

そこでもう一度考え直してみました。

進化が起こるのは淘汰の圧力が強まった時に起こるのでしょう。
「淡水と、海水+有機物スープに交互に洗われる」状態では、淡水に
溶け出すスピードと海水から析出するスピードが同じ地点が、淘汰圧
最高の最前線になるでしょう。
それより淡水寄りの地点では、溶解のほうが勝って消えてしまいます
し、海水寄りの地点ではなんとかゼロテクの増殖が可能です。
最前線では成長スピードがゼロの為、ゼロテクの1世代が時間的にひ
どく間延びした状態になっています。
そしてこの地点で、うまく有機物利用のテクニックを獲得できると、
ゼロテク増殖をはじめることができるようになり、最前線はわずかに
淡水よりへシフトしていきます。
ここでいつもいつもうまく有機物利用のテクニックを獲得できるの
か、また疑問がでてきそうですが、
「時間をかければフラクタル表面での有機物の利用をより複雑なもの
にしていくことが可能になる」と、仮定しましょう。(仮定A)

そしてどんどん有機物の利用テクニックを向上させ、淡水よりへ「生
存範囲」を広げていきやがて、
「有機物の増殖反応サイクルをおこせる物質の組み合わせを見出すこ
とができた。」と仮定します。(仮定B)

この物質の組み合わせは、時間をかけてフラクタル鉱物が見出したも
のという意味で、「環境によって選ばれた」情報になると思います。

ゼロテクで作られる子孫に1セットでもこの組み合わせが引き継がれ
れば、物質の組み合わせ自身が増殖できる為、引き継がれるものが薄
まるという心配はなくなります。
したがってこの場合ゼロテクでのコピーより情報量が明らかに多いと
いう意味で「イチテク」と言っても良いと思います。

そこで問題は以下の3つになります。
仮定Aは本当か?
仮定Bは起こりうるか?
「イチテク」は遺伝情報を伝えていることになるか?

私は全部イエスのような気がするのですがどうでしょうか?

早瀬 友秋  hayase@***.***
http://www.pluto.dti.ne.jp/~hayase/
(この記事の元となっているアイデアは上のURLにのってます)


-----
Go to page top