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山口様 LIFEの皆様
(つづき)
> >飯田:
> >山口さんとは,この前から生命という概念は何種類かあるという議論
> >をしてますよね.我々が知っている最も大きな生命,生命圏Biosphere
> >あるいは地球生態系のnativeな遷移スピードやサイズを考えて
> >みますと,プレートテクトニクスとかのそれと同じオーダーのようです.
> >(今度ちゃんとスレッドを変えて議論しますね.)
> >それから多分,生命概念ごとに The day of origin があるでしょう.
>
> 山口:
> 私はどちらかといえば通常の生物に関して、時間スケールとその特性(属性?)
> の関連、というか違い、という方に興味があります。「いきているような」
> という生命的な感触はBZ反応で十分楽しんでおりますので。申し上げた
> かったことは、やはり生命の起原論争では境界条件や初期条件がきちんと設定でき
> ない(ダイナミックに変動している)ようだという点です。私は分岐点近傍に
> おける対称性の破れという視点から化学進化に取り組むつもりなのですが、境界条件
> や初期条件が変動するか否かでアプローチの仕方はがらりと変わります。
飯田:
1.通常の生物に関してといいますと,「ゾウの時間,ネズミの時間」的な話し?.
あれ,とても面白いですね.:) 生命概念の話しはじゃあ別スレッドでまた今度.
2.山口さんのご指摘のとうり,従来の生命の起原の論争がなにか噛み合わないのは
地球環境できまる初期条件,境界条件が必ずしも明確に示されていないことが
大きいですね.初期の地球環境については共通の基盤として知識を共有する
必要がありますね.何か表でもつくりましょう.
それと,局所でも反応の進行にともなって境界条件が変わるような場合を
指摘しておられますが,起原に関連するところでは,膜や凝集物の形成が
見られるような場合でしょうから,境界条件がダイナミックに変化する場合
に属しますね.
(時変の境界条件というものを考えれば,反応拡散過程でできる濃度差の
パターンも境界条件と呼んで良いかもしれません.どう思います?)
3.分岐にも色々ありますが,山口さんが注目される反応は?
飯田@残暑の中走って,..眠る男.
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Kazuhiro Iida, "Life and Evolution '98 --> "
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
Phone +81(298)50-1142, Facsimile +81(298)56-6136.
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