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食品工学の教科書を紹介されました.ちょっと古いのですが,
「食品への高圧利用,林 力丸,さんえい出版,1989」
1.脂質とタンパク質の複合体,蛋白質の4次構造は2000?3000気圧を
越えるぐらいから不可逆的に壊れる.単量体の酵素,核酸,でんぷんなど
は,
より高圧でも耐える.
2.加圧による変性は,主として体積の減少により水や残基の充填に必要な体積
がなくなり,他の構造がエネルギー的に安定になってしまうため.
3.酵素の活性との関係では,酵素の種類により数百気圧で半減するものから,
2000気圧を越えても大丈夫なものまで様々.平衡定数も,2.との関係
からか加圧により変化する.
4.なんと深海からの好圧微生物に関する記述があります. pp.31−40
ポリ不飽和脂肪酸量の増加による膜の流動性の維持機構など.
5.蛋白質の変性に関する圧力と温度の関係は,やはり記述少なし.
古い論文の引用あり.
などなど,基本的な情報が載っており参考になります.
飯田@NEC(より最近のレビューを探しています.:)
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