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川村様、LIFEの皆様、
早瀬です。
前回のメールが配信されていないようなのですが、(8/7分)
「無機鉱物は、溶解・析出する臨界状態でフラクタルな構造を作る。」
を前提として、次の議論を進めます。
>>フラクタル表面では、結晶の安定化に役立たない物質は、結晶と一緒に
>>溶け出していってしまうので、逆に言えば、結晶を安定化させる物質の
>>濃度が上がるはずです。
この主張をFSM(Fractal Selects Molecules)と書くことにします。
>これらの現象はフラクタル鉱物(フラクタル鉱物の意味がはっきり
>しないので推測ですが),でなくても普通の鉱物でも同じように起
>こると思います.ただしその議論の前に,結晶の安定化に役立つ物
>質とは具体的にどのようなものを言っておられるのか説明がいただ
>きたいと思います.そうすればフラクタル鉱物そのものの理解にも
>役立つと思います.
FMSは、淡水と(海水+有機スープ)に交互に洗われるフラクタル鉱物
を想像した私の頭で、でっち上げた主張です。
従ってその可否は、実験で確かめれば、すぐ判明できる事柄です。
FMSがなぜおこると考えられるのか、その理由を説明しましょう。
1.フラクタル鉱物の周りに有機物がある場合と、無い場合とでは、
鉱物が淡水に出会った時の鉱物の溶解する速度に違いが現れる。
2.その違いは有機物の種類によっても異なる。
この1,2が成立するとします。
Aという有機物がもっとも淡水に対する抵抗力をつけるものだとします。
フラクタル鉱物同士は、「淡水と(海水+有機スープ)に交互に洗わ
れる」状況においては、鉱物資源をめぐって生存競争を繰り広げて
いると、みなせます。
淡水に対する溶解に抵抗力をもつフラクタル鉱物ほど、鉱物資源を
より多く獲得できるため、大きく成長できます。
従って、Aという有機物を多くその表面に集めたフラクタル鉱物が、
残っていくと考えられます。
このことは一つのフラクタル鉱物の「でこぼこ」一つ一つについても
いえます。Aという有機物を多くその表面に集めた「でこぼこ」が、
そうでない「でこぼこ」より大きく成長できる為、残っていくと考え
られます。
FMSは実験で確かめてみる価値があると思いますが・・・。
早瀬 友秋 hayase@***.***
http://www.pluto.dti.ne.jp/~hayase/
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