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前田です。
土曜日から10日ほどメール読めませんのでよろしくお願いします。
#夏休みじゃないです。(- -;)
飯田さん、セミナーの開催についてはもうちょっと待ってくださいませ。
早瀬さんの[life:00818] Re: Fractal Makes Lifeについて少しだけ。
>フラクタル表面の「あな」が淡水に洗われている時、なにもない穴より、有機分
>子
>の入った穴の方が、その穴の周りの無機鉱物が融けにくいといようなことが、
>起こりうるだろうと言っているのです。
これって本当にそうですか? 例えば、真水の方が0.1%の砂糖水よりも食塩を多
く溶かすことができるのでしょうか? 真水の方が洗剤液よりもものを溶かすで
しょうか? これらが言えるかどうかは共存する物質と溶かされる対象の物質の
性質によります。おそらく川村さんがおっしゃっているのもこういう点にあるよ
うに思います。無機鉱物を溶かしにくくする物質の例を調べてみられたほうがい
いでしょう。そうすればもっと理論に信憑性が出ると思います。
>だから、「フラクタル表面の周りでは、結晶鉱物をより安定にさせるような性質
>を持つ有機分子が残る」と考えていいのではないでしょうか。
ここの間には論理の飛躍があるように思います。結晶鉱物を自ら安定にし、かつ
結晶鉱物により安定化されるような有機分子が残り、その結果有機分子自体が濃
縮されるという可能性はあるかも知れません。つまり「結晶鉱物をより安定にさ
せる」ことは場の形成において必要かも知れませんが生命に結び付けるためには
十分ではないでしょう。
>フラクタル表面では、結晶の安定化に役立たない物質は、結晶と一緒に
>溶け出していってしまうので、逆に言えば、結晶を安定化させる物質の
>濃度が上がるはずです。
「結晶と一緒に溶け出す」ということですが、この場合の有機分子は結晶に結合
しているんですか? 溶液状態の場合は溶け出すという問題とは結びつかないで
すね。
>例えば、海水中の有機物スープが塩溜まりで濃縮され化学反応を起すことを
>想像してみますと、有機物の種類が多すぎ、反応の組み合わせは、何百万
>のオーダーに、すぐなってしまうでしょう。
>結果、「非常にネバネバした真黒なタールのようなものを生ずること」になる
>でしょう。
ここはそうは思えないです。ねばねばするためにはそれだけの濃度が必要ですが、
天然の化学反応でそんな高濃度の化学物質が合成されるとはちょっと想像できな
いです。無生物的にそういうことって有り得るのでしょうか?
>フラクタル表面では、結晶の安定化に役立たない生成物はどんどん洗い流されて
>しまうので、無用な複雑さを避けることが出来ます。
ここまでの議論が正しいと仮定して、結晶の安定化に役にたつ化合物が生命の部
品として役にたつものかどうかは疑問です。もしも結晶の安定化に寄与できる化
合物の特性が生命体の部品として不適当なものであったら、この議論は成り立た
なくなる危険があります。ということからも「無機鉱物を溶かしにくくする物質
の例」の点はぜひお調べになってください。
>しろうと考えで言いますと、RNAワールドの場合、RNAが自分自身をコピーする機
>構
>というのは、一つの反応サイクルというよりは、複数の反応サイクルが組み合わ
>さって
>行われるのではないでしょうか。
ちょっと本論とは関係ないかも知れませんが、RNAが自分自身をコピーするという
例は見つかっているのでしょうか?
#自分で調べろと言われそうだけど・・・。(- -;)
自己切断するRNAがあることはRibozymeで明らかになりましたが、もしもそれ以上
の触媒機能がないとすれば、RNAワールドなんて本当にあったのかといつも疑問に
思ってます。
#飯田さん、何かご存じでは?(^^;)
>フラクタル表面上では、反応サイクルを一つづつ進化により長い時間をかけて積
>み上げ
>ていけるので、起こりやすかろうと思ったのです。
もしこの仮定が正しいとして、長い時間をかけてつくられた反応サイクルを1つ
ずつ網羅的に実験で検証するのはほとんど不可能ではないだろうかという感じが
します。
以上、フラクタル鉱物について私の思うところでした。少しだけって書いたのに
こんなになってしまった。あ?、まだポスターできてない・・・。(;_;)
#こんなの書いてていいんだろうか。
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..zzZZ MAEDA Miki
(-.-)// mmaeda@***.***
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