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生塩様，ＬＩＦＥの皆様
（つづき）
生塩さん：
それから、一般に、摂氏７０度(？)を超えるとタンパク質が熱変性をし、
生命活動を維持できなくなるそうですが、例えば熱水噴出孔域などの
高温に耐えられるバクテリアではそうならないような仕組みがあるのか、
それとも、ある程度熱変性しても生命活動ができるようになっている
のでしょうか？ 胞子のような休眠状態だと、過酷な条件にも耐えられる
らしいですね。そういう状態をとっていれば、活動度は低くても、
とりあえず生きていられるのかな？とも思ったりしますが。
素人質問で恐縮ですが、教えて頂けるとありがたいです。
今後とも、よろしくお願いします。
飯田：
残念ながら，その高熱に耐える分子機構についてはよく知りません．おそらく，もともと熱変成し難い蛋白質を使っているのではないでしょうか？
胞子とか，芽胞といった状態ではないでしょう．でもそれに似て，細胞内の水分含量が非常に低いか，水が結晶水のような状態で自由に動けない状態にされている可能性は高いと思います．
こういう極限条件下で生きてる生物は，生きている状態というものを考えさせますね．
古いのでもうあるか知りませんが，光文社カッパサイエンスブックスの「極限の生物たち」太田次郎著は，わかりやすく書いてあって読みやすかったです．
話はかわりますが，
生塩さん：
"生きている状態" に興味をもっております。
飯田：
現在，生きている状態を生命の物理属性として捉え，データベース化することを進めております．近い内に各項目についてＬＩＦＥメンバの意見を伺いたいと思っております． ：）
飯田＠ＮＥＣ
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