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LIFEの皆様
そういえばプロテオームの前田さんは出張中でした.
ゲノムプロジェクトに関連する話題ですが,
先日の研究会で,生命の「最小ゲノムセット」という話題がでました.
高等生物は,イントロンを含む複雑な遺伝子セットを持っていますが,
生命の起原においては,それほど複雑な遺伝子を必要としなかったと
考えられます.もちろん,DNAゲノムを持つような生き物は起原よ
りは,かなり進化したタイプの生命と考えられますが,そのゲノムは,
最初の生命の物理化学的な特性を反映していると思われます.
それで,生命と呼ぶことのできる,ぎりぎりのゲノムセットというも
のを考えてみたいわけですが,そうしたセットをどうやって規定すれ
ば良いでしょうか?
単に,遺伝子を一つづつノックアウトしてゆき,死滅する点を探すと
いう方法がオーソドックスかと思うのですが,培地に何かの物質を補
うと,生存をつづけることができたりします.
そうすると,最小ゲノムセットというのは結構,深い概念かもしれ
ません.
飯田@NEC
(さきほどは,life-ctlに送るメールをlifeに送ってしまいました.反省)
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"Life and Evolution '98"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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