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荒@京大農です。
前田さん:
>例えば、マウスの脳で作られている蛋白質があったとします。
>これを検出するために、マウスの脳の例えばサイトゾル画分をとってきます。
>それを二次元電気泳動などで分けて、スポットの配列を解読します。
>仮にN末端の20残基が読めたとして、その配列をマウスの配列に対してホモ
>ロジー検索をすれば何の蛋白質が出ているのかということがわかります。
プロテオーム研究の現在のメインですね。全遺伝子ライブラリーを用いた
大量発現&精製システムも計画されています。
飯田さん:
>(ゲノムプロジェクトではじめ,日本はcDNAに注目して研究していた
>そうですが,その成果との関係は?????)
線虫では全遺伝子の局在性マップができてます。ヒトでもcDNAプロファイル
はあります。タンパク質の機能を推察するデータサブセットではあります。
BodyMap
http://www.imcb.osaka-u.ac.jp/bodymap/welcome.html
プロテオームという用語はわりとあやふやなまま雰囲気作りに使われている
気もします。「ある生物の全タンパク質セット」という意味でよいのでしょ
うか?
飯田さん:
>計算器で自由エネルギーとか計算した結果は,まだ精度が良くないですよね.
>となると,X線結晶構造解析が,ゲノムプロジェクトの配列解読技術に相当
>する中心的技術になるんでしょか?????
構造解析はたしかに大変ですが、ブレークスルーは期待しています。
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荒 武 (Takeshi Ara)
京都大学 農学研究科 農芸化学専攻 植物栄養学研究室
Tel : 075-753-6108 FAX: 075-753-6128
e-Mail : ara@***.***
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