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前田さん LIFEの皆様
こんにちは.:) ご指導ありがとうございます.
>飯田: >遺伝子配列をどう使うのでしょうか?
前田さん:
> 遺伝子配列を直接使うというのとはちょっと違うような気がします。
>
> 例えば、マウスの脳で作られている蛋白質があったとします。
> これを検出するために、マウスの脳の例えばサイトゾル画分をとってきます。
> それを二次元電気泳動などで分けて、スポットの配列を解読します。
> 仮にN末端の20残基が読めたとして、その配列をマウスの配列に対してホモ
> ロジー検索をすれば何の蛋白質が出ているのかということがわかります。
> マウスの脳のサンプルのソースを、例えば新生児、老化個体などいろいろ分け
> て調べれば、aging特異的な蛋白質が同定できるでしょう。
飯田:
遺伝子配列 → 蛋白質機能という単純な図式でなく,
新しい蛋白質の分離 → アミノ酸配列の決定 → cDNA配列の決定
↓ ↓
機能の特定 ------------------------ 相同性の高い配列の検索
↓
配列と機能の対応決定!
といったストラテジーで,機能未知の遺伝子配列からというよりは,やはり
蛋白質の分離からスタートするわけですね.
> 飯田:
> >計算器で自由エネルギーとか計算した結果は,まだ精度が良くないですよね.
> >となると,X線結晶構造解析が,ゲノムプロジェクトの配列解読技術に相当
> >する中心的技術になるんでしょか?????
前田:> これは特殊な設備と技術を要することですし、研究人口としてはそれほ
ど多く
> ないのでまだまだ先なんじゃないでしょうか。
そうしますと,proteomeの中心技術は(少なくとも現在は)電気泳動と
言うことですね.
飯田@NEC
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"Life and Evolution '98"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
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