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荒様 LIFEの皆様
>飯田: >ゲノムプロジェクトに続いてプロテオーム(Proteome)プロジェクト
> >というのが始まるとかの噂がありま.
↑(気づかないうちに大阪弁になっていま
した.)
荒さん:> PROTEINE+GENOME=PROTEOME
>
> といわれてます。ある生物の全ゲノム配列がわかり、全遺伝子の予測はついた。
> しかしそれらの機能はまだ半分近く未知であり、その機能を解明していこう、
> というものです。
飯田:つまり,蛋白質機能→遺伝子配列というこれまでの方法論でなく.
遺伝子配列→蛋白質機能という,逆むきの研究戦略を取るわけですね.
遺伝子配列をどう使うのでしょうか?
蛋白質を合成して,生化学機能を調べるのは,スプライシングとか
全ての機能について調べるわけには行かないとか
色々問題があるので,生体内のmRNAをつり上げて来て,そのcDNA
を作っておいて,合成するようなことになるのかな.
(ゲノムプロジェクトではじめ,日本はcDNAに注目して研究していた
そうですが,その成果との関係は?????)
> 飯田:>ですが,プロテオームプロジェクトで例えば,蛋白質の形(構造)
> >の祖先形みたいのもわかるのでしょうか?
>
荒さん:> そういう研究もなされていると聞きました。祖先形というか、基本構
造ユニット
> の種々の生物ゲノム上での分布とかを見ていくと、なにか見えてくるかも知れま
> せん。ここらへんはわりと計算機屋の分野です。去年の分子生物学会でいくつか
> 発表がありましたが、まだ配列的な話で形まではまだ話がいたっていません。
飯田:以前,確率論理モデルをつかって蛋白質のモチーフ抽出をしたことがあり
ます.
このモチーフどんな形になるのかなとか,配列違っても,同じ形なら同じ機能
が出るのかなとか,面白がっていました.重要なのは立体構造ですね.
計算器で自由エネルギーとか計算した結果は,まだ精度が良くないですよね.
となると,X線結晶構造解析が,ゲノムプロジェクトの配列解読技術に相当
する中心的技術になるんでしょか?????
いずれにせよ,蛋白質の構造(形)の進化とか分かると凄く面白いです.
飯田@NEC
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"Life and Evolution '98"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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