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[life:00726] Re: Marine Origins |
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AUTHOR |
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mita@***.*** (Mita, Hajime) |
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飯田様 LIFEの皆様
>
> だいぶ前の話しでもうしわけないです.
>
> 膜の材料である脂質の自然合成についてお尋ねして
> 成功した人いないし,かなり難しいと伺いました.
次の論文はまだ見ていないので、あとで図書館で見てきてからコメントします。でも
、生物由来に液滴であれば、膜材料と関係ないのではないでしょうか。
> 先日,昔の雑誌をぱらぱらめくりしてたら,熱水噴出口
> 付近で,生物由来と思われる油滴が上昇している写真が
> 幾つか載っていました.
>
> {Simoneit, B .R. T. (1992) Aqueous organic geochemistry at
> high temparature/ high pressure, Origins of Life and
> Evolution of Biosphere, 22:43-65.}
> そこで,また素人が思うわけですが,もし,ポリペプチド
> みたいのが,熱水噴出口付近に溜まったとしたら,それが
> 変性して,炭化水素になることってありえないでしょうか?
熱によって官能基はいづれ脱離していきますから炭化水素になるでしょうが、ここで
期待している膜の生むような炭化水素にはなるようにおもえませんが。
> 生物由来の有機物分解の場合,比較的低温の熱水噴出口では
> PAHでなく長鎖の炭化水素ができるらしいですね.
どのような現象をさしているのかわかりませんが、飯田さんがこだわっているような
n−アルカンがほんとうにできていますか?
生物の定義については関わりたくありませんが、化学物質の組織化という点では、む
しろ結晶、液晶といった形に求めた方が良いような気が漠然とですがしています。化
学反応の場としても単に膜で区切られた場より良さそうな気がします。原始生物とい
えるかといえば違うような気がしますが、組織化とか反応場としてはスミスの粘土は
興味深い対象だと思っています。
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三田 肇 MITA, Hajime
筑波大学化学系宇宙化学研究室(下山研)
305 茨城県つくば市天王台1−1−1
Tel : 0298-53-4134, Fax : 0298-53-6503
Department of Chemistry, University of Tsukuba
Tsukuba, Ibraki 305-8571, NIPPON (Japan)
Tel : +81-298-53-4134, Fax : +81-298-53-6503
E-Mail : mita@***.***
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