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松浦＠JTS研究部です．
私も再送です．再送する間に議論が進んでいるので，複数のメールに
まとめて reply します．
At 2:14 PM 1998.4.10 +0900, Miki MAEDA wrote:
>>直接的には，進入してきた遺伝子に対する免疫を獲得できないのかも
>>しれませんが，間接的にはどうでしょう？
>
>間接的とは？ 具体的にはどういうことを指すのでしょうか？
私は，免疫反応は抗原提示に始まるものだと思っています．だから，
抗原を提示する役割を持った細胞に，上述の遺伝子が侵入してくるような
形で始まる免疫反応，そして，その結果として特定の抗体が以前より
活性化する（濃度が上昇する？）という一連の過程を直接的と
称しました．
で，間接的とはそうじゃない免疫反応をイメージして記述したものです．
例えば，遺伝子がキラーT細胞にいきなり侵入するとか，胸腺細胞に
とりつくとかいうものです．胸腺が変化してしまったら，免疫系の
自己認識システムも必然的に変化しますよね．そうすると，抗体の
濃度分布も変化するはずで，上述の侵入遺伝子に対応する抗体が存在する
ようになっているかもしれません．
．．．こんなことは生化学的にはありえないのかもしれませんね．
私はその方面の深い部分は何も知らないので，数理的に起こり得るか，
起こり得ないかで考えを述べてます．
At 3:07 PM 1998.4.13 +0900, Miki MAEDA wrote:
>分化してしまった細胞に多少何らかの要因で遺伝子が入ったとしてもあとは細胞
>の寿命が来て死んでいくだけなので、その細胞に遺伝子が入ったらどうなるとか
>は生体にとってそれほど重要でないような気がします。
>＃でも遺伝子が細胞に入るかどうかという点では非常に意味があると思います。
あの，ちょっとお聞きしたいのですが，幹細胞以外の免疫細胞は分化しないの
でしょうか？ もし，そうだとしいら，ある細胞の外来異物の経験は，
どのようにしてフィードバックされるのでしょう？ フィードバックされる先は，
胸腺あたりではないかと思いますが，そのへんのダイナミクスも興味深い
ですね．
□■ 松浦 賢一 (株)ジャパンテクニカルソフトウェア 研究部
■□ matsuura@***.*** Reseach Department, JTS Co., Ltd.
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