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小野様 LIFEの皆様
> 千葉さん:
> はじめ,系は,ランダムとか,ある特定の相互作用をしているとし
> ます. この段階では,相互作用の強さはバラバラで,その差異に
> よるクラスタリングがうまくなされないみたいな感じです.
> そして,構成要素が持つ何らかの属性などにより,相互作用の強さ
> が変動し,ある種の構成要素に関する相互作用が強くなるまたは弱
> くなります.
>飯田さん
> 初めランダムな状態(おそらく構成要素間に働く相互作用の「種類」
> とその「強さ」がまちまちな状態)が「特定の種類」の相互作用,
> 「特定の強さ」(周期的な場合も含む)に集約されてゆく遷移,
>
小野さん:
私のイメージもそのようなものです。
生物によく見られる、特定の相手とのみ反応する酵素、特定の働きに分
化した器官、といった記述をされるような構造が、どのようにして進化
してきたのかを説明する指標が欲しいところです。
飯田:
科学技術庁のさきがけ21という個人研究支援事業を調べていたら,小野
さんの興味にぴったりの研究領域が設けられているのを見つけました.
「形とはたらき」(総括:丸山工作)です.四方さんが分子進化関連の
テーマで支援を受けていますね.
http://www2.jst.go.jp/presto/announce/
一つ気になるのは,生命「後」の進化を考える場合には,核酸遺伝子と
選択淘汰(当たるも八卦)を入れないわけにはいかないだろうというこ
とです.指標が,GAのFitness関数に選ばれてしまうのでしょうか?
小野さん:
先日の部分系の話も、特定の領域でのみ起る反応、という意味で、この
議論の延長上にあるのでは、と考えています。
飯田:
アフィニティーとか,アフォーダンスという視点で部分系の分析を考えて
いなかったので,参考になりました.小野さんの視点で分析方法を考えな
おしてみようと思います.
小野さん:
普通の線型行列の話で、ランダムに(ガウス分布などで)各要素に値を入
れていったとすると、非対角要素に0が多い程、固有値が安定であ
る可能性が高くなる、といった話があったと思いますが、そのような状
況が進化的に選択されてくるようなことが言えればいいのかもしれませ
ん..
飯田:
線形行列をAとして,|A| = 1 (相体積保存)とかの条件つきじゃない
ですか?
この辺のところは,シミュレーションじゃなくって解析で整理された
本がありそうですね.私は,いきなり,固有値が○○の場合は....
と固有値がでたところからの話しで覚えてましたので,off diagonal
elementsがどうなら,固有値は...ということまで勉強しません
でした(お恥ずかしい).良い本があれば教えて下さい.
(ちなみに,逆に対角成分に0が多いと不安定というのは,ゲーム理論で
よく見かけますね.行列以前に,それが作用する状態ベクトルをどのよう
に選ぶかも楽しい話題です.)
飯田@NEC
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