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こんにちは，千葉と申します．
|Date: Wed, 01 Apr 1998 11:30:25 +0900
|From: "Kazuhiro Iida 飯田一浩 ＮＥＣ基礎研究所" <iida@***.***>
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|飯田：
|相互作用の強さの差異が安定するというイメージに興味があります．
|もう少しだけ，教えていただけませんか？嬉しく存じます．
不勉強でいい加減なことを申し上げてしまったのかもしれません．
軽はずみに「安定する」などという言葉を用いてしまったことを反
省しております．
仰るように「イメージ」にすぎず，「教える」どころかただ考えて
いることを申し上げるだけですので笑って下さい．
まず，相互作用の強さというのを，くっつきやすさとか，情報伝達
のしやすさとか，と考えます．
はじめ，系は，ランダムとか，ある特定の相互作用をしているとし
ます．
この段階では，相互作用の強さはバラバラで，その差異によるクラ
スタリングがうまくなされないみたいな感じです．
そして，構成要素が持つ何らかの属性などにより，相互作用の強さ
が変動し，ある種の構成要素に関する相互作用が強くなるまたは弱
くなります．
ある段階で，ある部分が，くっつきやすくなる／くっつきにくくな
る，または，情報伝達しやすくなる／しにくくなる，など，相互作
用の強さが類似している部分が生じ，他との差異が明らかになって
クラスタリングがなされるみたいな感じになります．
このような感じを「差異が安定する」などと申し上げてしまいまし
た．
こういう段階をたくさん経て，クラスタリングの層ができていくの
だと思います．
相互作用の強さの差異というのは，ある部分に対するエネルギーみ
たいな感じでもとらえられるかもしれません．
ある部分をみて，そのエネルギーが最大または最小になっている状
態が安定している状態だと考えるわけです．
すると，ある段階では実は極大または極小であったにすぎず，一段
上の層ができる時に少し安定が壊されてより大きな極大またはより
小さな極小へと変化するのかもしれません．
またまた，軽はずみな言葉使いで申し訳ございません．
北陸先端大 千葉
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