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生命の起源 #622 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
622
DATE
03/30/1998 05:52:32 AM
TITLE
[life:000622] Re: What is life?
AUTHOR
"Chiba Kazuhiro" <k-chiba@***.***>
BODY


こんにちは,千葉と申します.

>>Date: Sat, 21 Mar 1998 19:39:48 +0900
>>
>>小野です。ようやくゆとりができました。
>>
>>「部分系が進化し、階層構造が生まれる」といった
>>表現がなされる時、あるいは部分系の「自己保存性」
>>といった性質について記述しようとする時、
>>その部分系がダイナミクスの中で持っている「まとまりの強さ」
>>のようなものを見ようとしたら、どんな量を調べたらいいのでしょう?
>>
>>部分系を特徴づけるものには、まわりとの状態量の差異だけでなく、
>>「内部」での相互作用を強め、「外部」との相互作用を制限するような、
>>影響の強さの差異も重要だと考えられます。
>>(千葉さんが「情報の伝達方法」と言っているものとたぶん同じ話です)

系のダイナミクスを議論する時,その構成要素間の相互作用を無視
することはできないと思いますし,むしろそれを中心に考えるのも
一つの方法だと思います.
で,「まとまりの強さ」というのは,小野さんが仰られているよう
に相互作用の影響の強さとして考えることができるのだと思います.
その強さの差異が安定した時,「情報の伝達方法」が確立し,部分
系を一つの単位として階層に位置付けられるのだと思います.

>>(ひとまず先程の差異のうち、前者を界面、後者を境界と呼んどきます)
>>まず、境界があれば、それが界面にもなるのは自明のこと。
>>それに対し、境界がないところに界面を形成するのが普通の
>>拡散反応系モデルの目的なので、そこで境界を持ち出さないのは
>>わかるのですが、より進化した部分系を考えるには、もの足りないよう
>>に思えます。

様々なモデルが考えられるのでしょうが,おそらく,階層を移行す
る過程で,局面に応じて適切なモデル(やその融合)に基づく差異
が形成されていくのではないかと思います.
で,この局面に応じるというメカニズムは何なのかということに興
味がございます.

北陸先端大 千葉




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