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生命の起源 #621 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
621
DATE
03/30/1998 05:48:36 AM
TITLE
[life:000621] Re: What is life?
AUTHOR
"Kazuhiro Iida 飯田一浩 NEC基礎研究所" <iida@***.***>
BODY


#以下は,システム変更に伴い手動で配信させていただきました.運営
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小野です。ようやくゆとりができました。

部分系の話に関してなのですが、

「部分系が進化し、階層構造が生まれる」といった
表現がなされる時、あるいは部分系の「自己保存性」
といった性質について記述しようとする時、
その部分系がダイナミクスの中で持っている「まとまりの強さ」
のようなものを見ようとしたら、どんな量を調べたらいいのでしょう?

部分系を特徴づけるものには、まわりとの状態量の差異だけでなく、
「内部」での相互作用を強め、「外部」との相互作用を制限するような、
影響の強さの差異も重要だと考えられます。
(千葉さんが「情報の伝達方法」と言っているものとたぶん同じ話です)

後者のような差異によって、ダイナミクスの上で、周りからある程度
独立した系となることで初めて、それを上位の構造を形成する単位と
して見なすことや、その系を主体とした「自己」といった記述を持ち
出すことが可能になるのではないでしょうか。

(ひとまず先程の差異のうち、前者を界面、後者を境界と呼んどきます)
まず、境界があれば、それが界面にもなるのは自明のこと。
それに対し、境界がないところに界面を形成するのが普通の
拡散反応系モデルの目的なので、そこで境界を持ち出さないのは
わかるのですが、より進化した部分系を考えるには、もの足りないよう
に思えます。

単純に考えて、システムの各部分同士の、動的な相関のようなものを
考え、結び付きの強い集合を検出することなどをイメージしているの
ですが..


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東京大学総合文化研究科 広域科学専攻
池上研究室 小野直亮
E-mail: nono@***.***
tel: 03-5454-4379
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