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"MIYAKE, Hiromichi 三宅 啓道 東京工業大学" <miyake@***.***> |
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LIFEの皆様 高橋様
三宅です。このMLの趣旨ではないでしょうから、手短に(^^
Message-Id: <199801291303@@***.***>
To: life@***.***
Date: Fri, 30 Jan 1998 09:17:28 +0900
From: Kouichi Takahashi <t94249kt@***.***>
Subject: [LIFE - No.00572] Re: E-Cell
> 思うにいまあらゆる分野でNP問題が問題になっているとおもうのですが、
科学や技術に携わっているのなら誰でも感じることでしょうが、コンピュータ
に本当に解いて欲しい問題はほとんどNP問題ですよね。最近読んだ Robotics
の論文(たしか、連続的に環境が変化する Workspace の障害物を避けながら、
最短の path を移動したり、ターゲットを追跡したりする、というようなもの
でしたが)でも、従来の計算理論ではNPと扱われてサジを投げられていたでしょ
う。
> 我々の科学全般、あるいは大きくみてこの文明の運命は
> このような問題に有効な技術あるいは理論的革新ができるかに負うものが
> あるのではないでしょうか。(但しこれが全てではないので問題を
> 数十から数百年先延ばしにするだけですが)
「できるか」ではなくて「いつ実現するか」になってきているような気がしま
す。そんな遠い未来の話ではなく、すでにその予兆を感じます。要は、大部分
の生命がNP問題を解決しているので、生命からそのメカニズムを数理的なシス
テムとして抽出し、基盤の上にハードとしてデバイスするだけの話です。
> 一時社会学、特に文明論に興味を持っていたものでそのような見方をして
> しまいます。
17、18世紀の産業革命をエネルギーの Management (その主目的は力学的エネ
ルギーに変換することであり、その究極の技術が原子力エネルギー、エネルギー
を転送するために電気エネルギーに変換したりとか)であるとすれば、21世紀
以降にはそういう意味で全く別の技術になると思います。個人的には、そうい
う未来に楽観できませんが。
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Name :MIYAKE, Hiromichi
Tokyo Inst. of Tech.
Dept. of Mathematical and Computing Science
E-mail:miyake@***.***
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