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高橋@慶應藤沢です。
化学の素養がないもので、見当違いの誤解をしている
のかもしれません、、、
> ATPは,ご存じのように高エネルギー燐酸結合を持っています.
> ATPがADPに分解されると,その分のエネルギーが散逸してしまい
> 通常の熱揺らぎでは,逆反応が生じません.
これはたしかにおっしゃる通りで、常識以前ですよね。
これよりMichaelis-Menten式が妥当ではなくなるとする論理ですが、
もちろん、各々の物質や反応が平衡状態にあるという仮定は細胞内では
崩れるとはおもうのですが、ATP<->ADPの不可逆性については、
例えば単純に
ATP + S -> ADP + P
の反応を考えた場合、反応機構がS,ATPの順のordered bi biだとして、
k1 k2
[ATP]+[S] <---> [ATP] + [ES] <--->
k-1 k-2
k3 k4 k5
[E ATP S] <---> [E ADP P] <---> [EP]+[ADP] <---> [P]+[ADP]
k-3 k-4 k-5
ですが、
この反応には適用できませんが、いわゆる通常のMichaelis-Menten-Henriの式
v / Vmax = S / Km + S
ではk3に対してほかの反応速度が十分に迅速であり、さらにk-3が0である
ことが条件になってきます。
k-3が正である、つまりADP->ATPの経路が存在するということは
考えに入れずに式が立っていませんでしょうか?
# k-3が0以外の可逆反応に関しては普通は
# v = (Vf(S/Ks) - Vr(P/Kp)) / (1 + (S/Ks) + (P/Kp))
# のような別の式を使いますよね?
でもよく考えるとこれは当然すぎるので、
おそらくこれ以外の点を御指摘なさっているのでしょうか、、
もう少し詳しく伺えませんでしょうか??
慶應義塾大学s 環境情報学部 (Bioinformatics Lab.) ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
高橋 恒一
_____Kouichi Takahashi t94249kt@***.*** _______
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