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前田 様 LIFEの皆様
前田様:
私の生物観では、生物は集団内でバリエーションを持たせるように変異して、
さまざまな環境変化に対応しているように思えます。
#同じことを指しているのかも知れませんが。
飯田:
人工生命の分野で「赤の女王仮説 Red Queen 」仮説というのがあります.
(Hillisのシュミレーションが有名ですよね.)
これは,寄生体により,宿主の適応度地形が変化するため,適応度を常に高く
保つには,寄生体に合わせて変化せねばならない.でも寄生体の方でもそれに
応じて進化するので,宿主は常に変化し続けなければ,その場に留まることが
できない.そんな話しですが,環境と生物の関係も似たところがあります.
生物の活動によって,環境が変わり,その環境に生物が適応し,適応した生物
によってさらに環境が変わり,...といったことのためにバリエーションが
維持されているのかもしれませんね.:)
(夢想をつづければ,前生物的反応が生じることによって,環境が変わり,
環境が変わることで,その反応が,代謝らしくなる..なんてこともあった
かもしれません.反応の場合どこまでが環境なのかという問題が
ありますが. :)
飯田@NEC
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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