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生命の起源 #320 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
320
DATE
10/31/1997 05:26:33 AM
TITLE
[life:000320] Re: E-Cell
AUTHOR
"KOUICHI Takahashi-S" <t94249kt@***.***>
BODY


高橋です。


| 飯田:力学構造の意味は先のメールで理解いたしました.だとすると,電子細胞
| が維持
| されている状態とは,細胞膜という物理的境界が存在していることが一つの条件
| とお考えなわけですね.

条件というよりか、実験系のルールの記述で既に定義されている所与のもの
という位置付けになるとおもいます。

| 先の What is Life? での議論で,「代謝の持続=生命」という考え方が
| 提出され,高橋さんも賛同をされましたが,電子化細胞が「維持されている状
| 態」
| を考えることは,この「代謝の持続」を具体的に定義することにつながり
| そうです.

やはりそこが一番興味のあるところですよね。

| 原核細胞は,膜が強かったり,どんどん分裂したりで,自殺機構みたいのは
| 無いのかもしれません.

普通の考え方をするとそうなりますよね。
この辺に詳しい方のフォローをいただきたいところです。


| 1.電子化細胞でapotosis(つまりprogrammed cell death)現象が出ると
^^^^^^
|   面白いディスカッションができるかもしれません.

細かくてすみません。「出ると」ですかそれとも「出来ると」ですか?
つまりモデルを精緻化してゆく過程でapotosis現象が創発すると
おもしろいということか、apotosisをモデル化してみると面白い、
ということのどちらでしょうか?
どちらにしても非常におもしろいですが、どちらかというと前者のほうが
やってるほうとしてはエキサイティングですね。


このまえある院生が解糖系をいじっていたら発振現象を起こしていて、
それがフラクタル構造を成していました。時間軸で拡大していっても積分間隔
ぎりぎりまで構造が維持されていました。積分間隔を変化させても
周期は変わらなかったので計算上のミスではないようです。
モデリングのミスか実際に系がそのような特徴を持っているのかは
検証しなければなりませんが、僕も非常に驚きました。
これまでの経験では発振現象自体はフィードバック阻害があれば
酵素数個程度の経路でもよく起こるようです。

アトラクタのプロット機能の実装を急ぐ必要がありそうです。


慶應義塾大学s 環境情報学部 (Bioinformatics Lab.) ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
高橋 恒一
_____Kouichi Takahashi t94249kt@***.*** _______


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