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飯田一浩さんの Re: A worm's eye perspective (10/27)へ:
松野孝一郎より
>1.虫の通信方法の決め方に関して
>難しい問題ではありますが,...
>虫が履歴を持つとした時,虫の状態変化に必要な時間よりも,
>環境の変化の方が十分ゆっくりしていれば,Darwin的淘汰や
>学習を通じて,虫の通信方法はおのずと定まるのではないでしょうか?
通信方法の決めかたが”質”にかかわるとしますと、
Darwinの自然選択は確かにそれに寄与すると思います。
(ただし、新しい”質”の出現を突然変異に求めますと、
話しは堂々巡りをしそうです。)
>2.無数の有限な地平に関して
>特定の簡単化した条件のもとで,非平衡統計力学から様々な形の
>有限の地平が導かれると考えるよりも,むしろ逆問題として考える
>と良いと思います.
>むしろ,特定の地平の中での系の振る舞いから,どのような系が,
>そうした振る舞いを生じうるかを「同定する」方が,合理的だと考
>えております.
新しい”質”の出現には少なくとも:
1)量の変化に後続して新しい質の出現、
(物理学が得意とする)
2)質の変化に後続して量の変化(または、量の保存)
(興味はあるものの、頼りになるもの目下、なし?)
の二通りがあそうです。私が気にしているのは、質の変化が先
行する方です。それにこだわる一つの理由は熱力学第一法則の
ためです。(これはエネルギーの保存を主張しながら、更に、
エネルギーの質の識別能も含んでいます。例えば、仕事エネル
ギーと熱エネルギーの識別。物理学者も当然識別しますが、、)
楽観的に見るなら、第一法則の内に質を変えて行く潜勢能がある
や、にも見えます。これから先は、暗中模索。
松野孝一郎
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