|
Lifeの皆様
飯田@NECです。
先の前提に沿って,生命が満たすべき必要条件を挙げてみます.
条件自体は曖昧ですが,補足説明で意味を明確にします.同時
にシミュレーションの結果が,その条件を満たすか否かを検証
する方法を考えます.
(以下文章は、以前evoleに投稿したものです。)
私は,生命システムは最低限以下の3つの条件を満たす必要が
あると考えております.
1.代謝系である.
2.物理的境界で区切られた部分系である.
3.センサ,プロセッサ,アクチュエータ構造を持ち,刺激に
対して反応する.
1.は,生命の,体と振る舞いの実現基盤です.多くの生物学
の教科書も,この性質を挙げています.
2.は,複数の種類のシステムが共存できるようにし,自然淘
汰のメカニズムが働くようにします.また,能動輸送系の成立
を促し,3.の構造を明瞭にします.コアセルベート,ミクロ
スフェア,リポソーム,マリグラヌルなど,実験的に物理的境
界が形成されることが知られており,生命の起源を考える上で
重要と考えられているようです.
3.は,生命の能動性を代表するもので,システム内部,シス
テム相互に通信,情報伝達基盤を与えます.特にロボティクス
からのアプローチで注目されています.
1から3まで,順次より詳しく説明いたします.
同じような議論をご存知でしたらご指導お願いいたします.
# 日本語が化ける場合があるとの大戸様の指摘をうけて
# 本日中にメールヘッダの変更を行います。驚かれませんよう。
# (運営) :)
--
"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
----- |
|
|