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生命の起源 #25 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
25
DATE
09/08/1997 09:54:15 AM
TITLE
[life:000025] Re: What is life?
AUTHOR
"ohto@***.***" <ohto@krc.sony@***.***>
BODY


大戸です。ご厄介になります _._

At 16:21 97/09/05 +0900, Kazuhiro Iida wrote:
> 生命システムが満たすべき”必要条件”を議論する前に,その前提
> を幾つか述べさせていただきます.
>
> (1)目的
> 生物らしい最小のシステム構造を定式化することです.

命ないしは生きている状態というのは、次の項目で述べられているように
多分に多階層的であり、「最小」ということは難しいでしょうね。私自身
としてはマトゥラナ・ヴァレラ当たりの「オートポエーシス」なんかが好
きですが、これも議論の対象になりえますね。

> (2)特定の階層で議論.
> 生命は,化学反応系→ 細胞→ 個体→ 種(集団)→ 生態系
....

> (3)特定の時空間スケールで議論.

> 他にも明示すべき前提は多々あると思います.とりあえず,上記の
> 前提で可能な限り進めてみます.(前提自体に関するご意見,
> ご質問もお受けいたします.)

「生きている状態」というキーワードに惹かれて、これを中心とした分野
をあちこち観ていますが、なかなか大変です。生物をやってらっしゃる人
からすれば、ドライライフ(コンピュータシミュレーション)に関して言葉
通りドライであったり、また過度な期待を投げかけたりしています。一方、
工学者から A-life に入った人は GA 特に遺伝子至上主義(ネオダーウィニ
ズム)の影に囚われているようにも思えます(ちょっと極論気味 ^^;)。

学問領域に対する自己のアイデンティティの確立が滞っているのですが、
自己紹介がてら、自分の歩いて来た道について少しまとめます。

大学学部時代、真性粘菌変形体(モジホコリカビ)を用い、リズムを用いた
情報処理過程の研究を行っていました。大学院修士時代、ニューラルオシ
レータによる二足歩行ロボットを用いた多体における協調制御に関する研
究を行いました。場の情報処理を提言された清水さんの系列と言った方が
通るのではないでしょうか(結局脱落した形ですが...^^;)。

GAに対する輪講をきっかけとして、遺伝子の持つダイナミクスに傾倒して
いったのですが、メンデリズムに疑問し、またネオダーウィニズムとも相
容れない思いが募りました。元々の系列がそうだったからなのでしょうが、
自己組織(崩壊)過程、そして、システムの多階層性が重要なのではないか
と感じるようになって来ました。これはそのまま想発性ということばと同
義であるかというと、まだまだ疑問視しています。

「ウェット」に囚われない「生命システム」の概念であって欲しいと思い
ますし、また、「ドライ」との垣根が取れていくことを切に願っています。
ということで、自分としては「工学/システム論」に足場を置き、生物シ
ステムを解析していくという立場になるでしょう。

ということで、(2)の階層的アプローチではどうしても「ウェット」にな
ってしまうので、(私的には)このような手法はとれないと思います。

> # (運営から)
> # LIFEのメールシステムコマンドは、majordomoなどと異なり
> # Subject欄に記入します。すみません。よろしくお願いいたします。

majordomo 優勢ですからねぇ、自分の知り合いの所のMLでもやられてい
ますので、サーバーの設定でどちらも受け付けるようにするか、
X-なんちゃらかちゃら というヘッダーを付けて、そこを参照してねとか、
X-unsubscribe ... とか、代表的なコマンドの解説をヘッダーに乗っける
とかいうようにするか、考えた方が良いかも知れません。

あと、個人意見ですが、MLの宛名に日本語の表記はしない方がよいのでは
ないでしょうか?メールの経路によっては日本語が化けたりしますし、そ
うなると、とっても長く、分かりづらくなってしまいますので、検討して
ください。

p.s.
遺伝子至上主義がはびこって来そうな雰囲気があり、とっても危険を感じ
ています。学問の殻をかぶった「サベツ」は反対です。(注:某ML批判
ではありません)



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