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飯田@NECです。
議論の前提を明らかにするために
以前、本人が書いた記事'97.7.[evolve 3069]から転記いたします。
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生命システムが満たすべき”必要条件”を議論する前に,その前提
を幾つか述べさせていただきます.
(1)目的
生物らしい最小のシステム構造を定式化することです.
(2)特定の階層で議論.
生命は,化学反応系→ 細胞→ 個体→ 種(集団)→ 生態系
といった階層に応じてて理解されています.
対象とするシステムが,どの階層に属するかを明らかにしておく
必要を感じます.私は(1)の目的に沿って,まず“化学反応系
のレベル”で議論させていただきます.
(3)特定の時空間スケールで議論.
システムの振る舞いを記述するには,階層ごとに異なる特徴的な
時空間スケールがあります.それで評価の基準となる時空間スケ
ールを明らかにしておく必要をおぼえます.私は,(1)の目的,
(2)の階層の記述に適した微小な分解能(水溶液中の平均自由
航程程度の長さ,局所平衡の達成に必要と予想される程度の時間
の分解能)で議論させていただきます.
他にも明示すべき前提は多々あると思います.とりあえず,上記の
前提で可能な限り進めてみます.(前提自体に関するご意見,
ご質問もお受けいたします.)
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# (運営から)
# LIFEのメールシステムコマンドは、majordomoなどと異なり
# Subject欄に記入します。すみません。よろしくお願いいたします。
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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