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高橋 様 LIFEの皆様
> | 飯田:ところで,
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> | 1.電子細胞が,”維持されている状態”というは,どういう状態でしょうか?
> |
> | 熱力学的定常状態ならエントロピー生成が指標になりますし,
> | どの生体物質もゼロでない状態みたいな考えかたもできますよね.
> | 具体的に教えていただけますか? :)
>
高橋さん> システムとしての厳密な指標は今後整備していきたいと考えています
が、
> いまのところ物質の代謝率や反応量(酵素の活性度)等をみています。
> この方法で問題なのは現在のモデルでは細胞の力学構造を定義して
> いないので本来力学構造の非可塑的な変化によって細胞の作動が停止
> するはず場合には対応できないということです。
飯田:
Q1.??細胞の力学系構造とは何でしょうか? 代謝系をエイヤと決めて
書いてあるわけですよね.ごちゃごちゃしているでしょうが,それが
力学系構造なのでは?
Q2.「力学系構造の不可逆的な変化」に伴って停止するはずの
場合とは,どういう場合でしょうか?酵素の活性が失われたという場合?
コメント:実際の細胞では,プロテアーゼや,DNAアーゼといった分解酵素も
存在していて,自分の酵素でもどんどん分解しています.酵素にはその意
味
でも寿命があります(大学では,常に新しく保つ方便と教わりましたが,
理由は謎).
さらに,死に近づくと細胞内のライソゾームが破裂してその内部の加水分
解
酵素が,細胞内の様々な分子を破壊しつくします.酵素自体が無くなるの
で
代謝系は停止します.こうした要因を加えられてはいかがでしょう?
はずしていたらごめんなさい.
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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