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荒様 LIFEの皆様
DNAに直接作用するmRNA, miRNAはシステム構造から見て、生体機能の多重ループ制御
系で最も短い系になっているのではないかと思います。
生体機能の多重ループ制御というのは、例えば内分泌生理で言う
1.Long-loop feedback
2.Short-loop feed back
3.Ultra-short feed back
のように最終産物が中間産物を介して幾重にも制御されているようなシステム構造と
いう意味です。(初耳な方は、ストレス状態で分泌される副腎皮質ホルモンの制御系
について検索されることをお勧めします)。
このような系は、単一細胞での物質濃度制御(例えばシナプスでの伝達物質)にも見
られますが、もし制御ループをDNAからの情報を基点として眺めるとDNA→
miRNA→DNAという制御ループは3.に相当するとても短い制御系になっているの
ではないでしょうか?
もし、DNA→DNAという機構があれば、それには負けますが(例えば、DNAが酵素の力
を借りずに構造変化して発現部位を変化させるとか、そういう現象があれば、それが
一番短い制御系になると思います。ただしそういう機構は聞いたことがありませんの
で)。
# 文献の件、著作権の問題があり、ご迷惑をおかけするといけませんので筑波大ま
で自転車をこぐことにいたします。^^;
飯田一浩
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