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荒様 LIFEの皆様
飯田>こういう類の細菌が居た場合、TEGAでは何が検出されるの
>でしょうね。
荒さん:
TEGAの分析能力の詳細ってどこかにありますか?特に、測定
可能なmass rangeとか。確かあまり高分子までは測定できなか
ったような気がしたのですが、アミノ酸は分析可能レンジ内なの
でしょうか?アミノ酸も無理だとかなり低分子で、生物由来か
ただの付着有機物なのか区別できないかも(たぶん、より高分子
の化合物が出てきた方が、生物由良説の根拠になりますよね)。
飯田:
昨日、共同研究者の先生とその話題になったのですが、火星の歴史に大きく依存
しますね。
スコップだと掘れる深さに限りがあります。その深さだと、紫外線やガスの影
響で高分子が残る可能性は低いかもしれません。掘削ドリルのような深堀できる装置
があるとよかったとは、その先生の言。でもね、地球外!。やってみなけりゃわから
りません。いきなり高分子がでてきたりして。
火星の場合、生命のゆりかごとしての状態をどこまで維持できていたんでしょ
う。何か出るとして私が期待しているのは、生命直前ぐらいの段階の化学系が、極地
の永久凍土の下深く残っていることです。細菌が見つかるとすると、超ビッグな
ニュースですが、起原研究者としては生命直前ぐらいの物質系(生き物前の化石)が
見つかる方がよりビッグ。(この構造物や分子は生命進化への方向へ伸びつつあり、
それは違うという議論が必要になるのがは面白いですねえ。)
飯田一浩
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