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LIFEの皆様
小学校か中学校で消化機能は、従属栄養生物の動物に特徴的で、独立栄養の植物は一
般に消化機能を持たないと教わりましたが、調べてびっくり。
植物にも消化機能があると言ってよさそうです。面白かったので幾つかの事例を紹介
します。(植物生理学では、一般に知られていることらしいですが、動物と微生物し
か知らない私には新鮮。)
食虫植物だけじゃないんです。
1.器官レベル
トマトの根毛:
リンが欠乏した環境では、酸性フォスファターゼを分泌して土壌中の結合型リン酸を
溶出させて、吸収する。
シロイヌナズナの根毛:
同じくリンが欠乏した環境では、クエン酸を分泌して土壌中の結合型リン酸を溶出、
吸収する。
イネ科植物:
鉄欠乏状態では、根(根毛?)からムギネ酸という酸を出して土壌中の結合型の鉄を
キレートして溶出させ、吸収する。
2.細胞レベル
細胞壁リサイクル:
多種多様な植物で、自分の細胞壁セルロース、ペクチン等の多糖を細胞から分解し
て、食作用で細胞内に取り込み、再利用している。
プロトプラスト:
(細胞壁を除いた、裸の植物細胞)
多種多様な被子植物のプロトプラストで、飲作用と食作用が確認されている。
食胞は、液胞へと輸送されたり、細胞内消化されたりする。
植物にも詳しい方、他にもご存じでしたら教えて下さい。
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Kazuhiro Iida, PhD
Center Researcher, Hayama Center for Advanced Studies,
The Graduate University for Advanced Studies( SOKENDAI ).
Shonan Village, Hayama, Kanagawa 240-0193 Japan
TEL: 81-46-858-1538 ( Yukawa-office )
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