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生命の起源 #1666 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1666
DATE
02/19/2006 11:27:06 PM
TITLE
[life:001666] Re: 原核細胞の細胞骨格
AUTHOR
Koichi Takahashi <shafi@***.***>
BODY


わかりやすい解説ありがとうございます。

僕も最初は収差のない完全レンズと磁場成分のない
エバネセント光なども増幅できるスーパーレンズが
繋がらず混乱しました。

負の屈折率に関してはPendry最初の論文がやはりわかり
やすいようです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=11041972&query_hl=14&itool=pubmed_docsum

Pendryが銀の薄膜でスーパーレンズをつくれることを予言して、
UCBの人達が実際につくっているわけですが、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15845849&query_hl=12&itool=pubmed_docsum

これに比して誘電率、透磁率ともに負であるいわゆる左手系メタ物質が
注目される理由がいま一つすっきりしません。

PhysicsWorldに載っていたのはどっちを使ったものでしたか?

高橋



> 高橋様
> 今日KEKでPhysicsWorld誌をめくっていたら、
> 載ってました。やっと少し理解できました。
>
> (負の屈折率)
>
> *
> * light
> * surface
> ------------------------------
> - | +
> - | +
> - | +
>
> negative ! 0 positive
>
>
> #普通は0度以下は,反射しちゃいますよね.
> #とっても変.反射の法則があてはまらない.
>
>
> (超レンズ効果)
>
> 屈折率が負の媒体を使えば、回折光、あるいは
> エバネッセント光までも集めることができるので、
> 光が広がらず、分解能が増す。
> 近接場顕微鏡は、針でなぞるが超レンズ媒体も,
> 物体に近づけて,かぶせる感じで使うことになる。
> ↓
>
>
> sharp image
> / ------------(?)---------------
> | * * super-lens |
> | * * |
> ------*-----------*----------/
> * *
> * * diffractive light
> <-------- * --------> evanescent light
> ------------(?)-------------
> source
> specimen
>
>
>
> (気になる分解能)
>
> この効果を使うと、近接場顕微鏡と同様の分解
> 能が出せる。おそらく波長の1/4まではゆくとのこと。
>
> (実験例では,通常のレンズで320nm?λの
> 分解能が,この媒体を使うと 同じ波長でも 80nm
> になっていました.)
>
>
> 飯田一浩
>
>
>
>>-----Original Message-----
>>From: Koichi Takahashi [mailto:shafi@***.***]
>>Sent: Sunday, February 19, 2006 11:54 AM
>>To: life@***.***
>>Subject: [life:001662] Re: 原核細胞の細胞骨格
>>
>>
>>
>>
>>負の屈折率というのは通常と逆方向に屈折することです。
>>負の屈折率が実現できたとすると「完全レンズ」が
>>可能となり、回折限界以下のものに焦点を合わせることができる、
>>と以下のページにあります。
>>
>>In 2000, John Pendry, a theorist at Imperial College in
>>London, showed that such materials could also behave as
>>perfect lenses and so overcome the "diffraction limit" of the
>>resolution of optical devices.
>>
>>http://physicsweb.org/articles/news/9/12/13/1
>>
>>
>>まあ現状では効率が悪すぎてGFP程度の光り方(検出器までくるのが
>>一分子あたり光子5000個程度)のものの像をきれいに写せるとはおもいません
>>が、今後の発展を期待したいです。
>>
>>高橋
>>
>>
>>
>>
>>
>>>荒様 高橋様 LIFEの皆様
>>>
>>>(負の屈折率)
>>>
>>>光結晶(photonic crystal)の一種ですね。ところが、
>>>赤が紫よりも良く曲がってる絵がでてますね。
>>>なんじゃこりゃ!!!!!
>>>しかしだからといって、どうやれば光学顕微鏡の分解能
>>>の限界を破ることができるのだろう。めっさ曲がるから、
>>>超高倍率レンズちゅうのでは干渉でアウトだろうし。
>>>やっぱり無理じゃないのかなあ。
>>>
>>>
>>>(近接場顕微鏡)
>>>
>>>近接場顕微鏡は、針先の近接場と物体表面の相互作用
>>>で起こる散乱光を観察して画像を得るもので針先から染み
>>>出す近接場の横の広がりをおさえる針の形状がポイント。
>>>波長の半分?1/4ぐらいの分解能はでるのでは。
>>>ただし、STMやAFMと同じで針でなぞるから、基本的に
>>>表面の構造しか見えないのです。
>>>
>>>
>>>(微分電子顕微鏡)
>>>
>>>わが総研大の教授の岡崎の永山先生の方法です。
>>>2nmの分解能というのは、酵素タンパク質一個が
>>>あるのが見えるちゅうことです。すごいですね。
>>>ただし発現部位を見るのにはどうしてもマーカーが
>>>必要。
>>>
>>>
>>>
>>>
>>>
>>>>-----Original Message-----
>>>>From: Takeshi Ara [mailto:takeshi@***.***]
>>>>Sent: Saturday, February 18, 2006 11:09 PM
>>>>To: life@***.***
>>>>Subject: [life:001659] Re: 原核細胞の細胞骨格
>>>>
>>>>
>>>>飯田 様、高橋 様
>>>>
>>>>荒です
>>>>
>>>>At 12:25 06/02/18 +0900, you wrote:
>>>>
>>>>
>>>>>すご過ぎて屈折の法則が成り立つのかもまーたく
>>>>>イメージできないです。 :)
>>>>
>>>>エバネッセント光(近接場光)関係ということ以外は私も理解してま
>>>>せんが、光学限界が破られれば、それはすごい革新ですね。
>>>>http://www.riken.jp/lab/dri/discovery/jpn/press/press060119.html
>>>>http://www.aist.go.jp/aist_j/organization/research_center/can_
>>>
>>>for/can_for_main.html
>>>
>>>金コロイドも100枚とって1枚これはいけてるかなあ、という感じだと
>>>思うので、いろいろ他の傍証は事前に必要そう(自分で使ったこと
>>>がないからなんともですが)。
>>>
>>>そういえばバクテリアで電顕切片ってどんな感じなのかと思ったら
>>>以下のようなページが。結構きれいに見えるのでしょうかね?
>>>包埋切片テクしだいかもしれませんが。
>>>
>>>http://www.nips.ac.jp/guide/html/res11.html
>>>
>>>
>>>---------------------------------
>>> 荒   武
>>> TAGC, INSERM
>>> takeshi@***.***
>>>---------------------------------
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